
夏の近場のキャンプ場といえば、僕にとっては陣場山方面か道志方面。
道志道を走っていると、徐々に気温が下がります。体感的にひんやりするのは、やはり
奥道志キャンプ場とか
山伏キャンプ場ですが、豊かな森の中に広大な敷地を持つ“
道志の森キャンプ場”は、奥に入るほど涼しくなる。
林道を進むとキャンプ場の入り口が左に現れます。ここが一番手前で、利便性に富んだエリア。これよりさらに林道を奥へと進めば、まだまだサイトが現れます。

手前のエリアやその周囲のサイトはすでに満杯。団地状態です。管理棟や水洗トイレ、炊事場に近い場所は全て満杯です。このように、多くの方が利用するのは、一番手前のエリアで、次が林道を左に進む
東沢方面。しかし僕が好きなのは、林道を右に入る
西沢のサイトです。
西沢エリアは、下と管理棟上の東沢がどんなに混んでいても、キャンパーの姿を見かけることは、まずまれです・・・

西沢へは、ここを右に入るります。そして、ここを右に入る人は非常に少ない。つまり穴場サイト。
存在が知られていないのか、はたまた、照明がないうえ設備が原始的だからなのか・・・理由はわかりませんが、西沢方面は道志の森キャンプ場の中で利用者が少なく、最もキャンプらしい
シンプルキャンプが楽しめるエリア。
もちろん他のエリアの混雑に較べキャンパーの姿はゼロ。

照明のない夜は、
本当の闇夜を子供に体験させることができるし、木立のまばらな場所では、銀色に輝くまぶしいほどの月光に、黒々と影ができる驚きを感じてもらえる。自然本来の闇の畏怖は親子の心の距離も近づけてくれるし、父親の存在感を際立たせてくれるに違いありません(^^;
サイトもキャンプ場ならではの清潔さ。平坦だし掃除も行き届いていて広々・・・・これ全部、つかえちゃうんですよ♪
山岳のようにフルスペックの自然度ではありませんが・・・でも自然度は大きいし、日常感を断ち切ることができるので、手軽にロビンソンクルーソーのような非日常性としてのキャンプの醍醐味の一面を味わえもします。水場もすぐそばにありますし、トイレだって簡易トイレが各所に配置されています。子供に何かを克服させる成長体験として、闇はかなり有効です。

これが西沢エリアの水場。見た目は??ですが、飲料できる水です。このような水があちこちのサイト横に溢れてます。ですが、洗物は禁物です。沢に流れ込んでいるので、基本は取水のみのスタンスですね。山同様にトイレットペーパーで汚れは拭って、まとめて洗い場で洗う、となります。
そして、これがトイレ。トイレットペーパーは用意していったほうがいいです。ない場合も時々ありますから。見かけは、水場同様に??ですが、問題なく使えます。
この西沢でもっとも素晴らしいのが朝。野鳥がさえずり、徐々にあたりが明るくなる頃、テントから出ると・・・誰一人いない夏の森を朝靄が銀色に染めています。その靄の中に、木立を通して金色の粒子がそそぎ始めるひと時を独り占めできる贅沢さったらありません。
この道志の森を奥へと進むと登山道があります。
西沢の林道を進めば
菰釣山(こもつりやま、こもつるしやま)。いっぽうの東沢の林道を進めば
城ヶ尾峠。城ヶ尾峠には戦国期のものと思われる
城郭の痕跡が残されていて、武田信玄の山城があったとされています。城ヶ尾峠を越えて向こう側へ下る道も、昔はあったのですが、今では廃道。薮の中にかすかな踏跡が残っているだけです。ここを進むと信玄平という場所を経由して丹沢湖に出ます。
これは戦国時代、信玄が北条を攻めたルートのひとつ。城ヶ尾峠の尾根をずっと山中湖方面へ辿ると、そこは武田家の
隠し金山跡。かつて採掘に関わる金山衆や女郎や商人などが住む家屋の軒が数百軒も連なっていたと云われる場所ですが、地震による山津波によって全滅したまま、忘れられてしまいました。彼らの亡骸は今もそのまま埋もれたままになっています。
こうした物語を尋ねてハイキングするのも、いいものです。
それと、もうひとつオマケ。道志では間伐による木の短い丸太が数百円で手に入ります。これを使って“スウェーデン”のアウトドアで愛用されている“
樵(きこり)のキャンドル”を作ってみてはどうでしょう。これを
木こりのローソクと呼ぶ方もいるようですが、どちらも同じもので、木で作るキャンドルです。ロウを使用しないので、
木こりのキャンドルがたぶん正解。
1:細めの丸太に十文字に切れ込みを入れる。
※切れ込みの深さは、2本は2センチほど、3本目は半分より下まで、4本目は下まで切る
2:真ん中に500円玉ほどの穴を5センチの深さであける。
3:この穴に灯油をゆっくりとコップ一杯ほどの分量を注ぐ。
4:穴に火をつけると、勢い良く炎がふきだすしばらくすると炎がイイカンジに落ち着くので、この上で調理もできる。北欧の樵が森で作る、即席の照明&コンロ&焚火です。10徳ナイフのノコギリで作れますよ(^^♪ 僕はこれを高尾の森の中にある炭焼き小屋の東屋で作って調理したり照明にしたりしています。使い終わると穴が大きく焼け広がって、灰皿になります。
道志の森キャンプ場データ■場所:山梨県南都留郡道志村三ヶ瀬
■現地 TEL. 0554-52-2440
■期間:4月1日~11月末
■料金:使用料1人(3歳以上)700円 、 駐車料普通車1000円
■サイト:オートフリー約400台(サイトは草地・砂地、砂利など)
■施設:管理棟、炊事棟(テーブル・イスもあり)、バンガロー、トイレ、温水シャワー、風呂、多目的広場、BBQ場ほか
■管理人:24時間常駐(夏期のみ)
■IN/OUT:8:00 / 12:00
※宿泊施設はチェックイン13:00、チェックアウト10:00
■レンタル:鉄板、網など
■販売:生鮮食品、酒類、氷、薪、炭ほか
- 関連記事
-
テーマ:キャンプ場情報 - ジャンル:趣味・実用
なかなか良さそうですね~
今度挑戦しようかな~