
世の中には多種多様の人が居るように、キャンプ場だって多種多様。これを大まかに分類すると、高規格型と低規格型、そしてこれの中間型に分けられる。
で、この中から、その時の気分や目的によって、設備ばっちり区画きっちりホスピタリティむんむんのキャンプ場にするのか、あるいは・・・♪なんにもない なんにもない まったく なんにもない♪なんていうギャートルズの「やつらの足音のバラード」のような、カタチばかりのポットントイレと最低限の水場しかないキャンプ場にするかが決まるわけです。
しかし、その混雑度合いは格段に前者、高規格型に集中するのではないでしょうか。それだけホスピタリティをアウトドアに求めている方って多いのかもしれないですね。ですから、お盆の時期でも静かにキャンプを楽しみたい時は後者の低規格型キャンプ場を率先してチョイスするのが吉、ということに。
そうでなくても、ここでご紹介しているキャンプ場のほとんどは低規格型の穴場に近い場所が多いのですけれど。
さて、ここ「白州観光・尾白川渓谷キャンプ場」は、もう明確に、完全に後者。低規格型のキャンプ場です。甲斐駒に登山の際にここに前泊したり、下山して日程に余裕がある場合にここで一泊骨休めしたり、なんて使い方をしていました。
今まで、GWだろうがお盆だろうが、めちゃくちゃ混雑するなんてこともなく、ボーイスカウトや子ども会の団体が入らなければ、かなり静かに過ごせました。もちろん低規格なので、オートキャンプではなく、単なるフリーサイト。しかし車は場内のサイトからわずかの場所に駐車できるので不便は感じません。

細道を抜けて広くなった場所から振り返ってパチリ
途中はこれより格段に狭いし片側は断崖ここの問題点は、場内ではなく、キャンプ場までのアプローチにあります。車の場合、登山者のための大きな駐車場から先、甲斐駒ケ岳登山口(駒ケ岳神社)に通じる“関係者以外進入禁止”と掲示された未舗装の激細い道を200mほど走らねばなりません。ここはほんとうに狭い。ボクのゴルフでも途中、左右が数センチほど余裕があるだけのギリギリさ加減なので、緊張します。登山者が多いので、人が行き過ぎるのを待つ必要もあります。ちょうど今回は、キャンピングカーがここを通過できず、バックで戻ってくる場面に遭遇。

細道を抜けた場所にあるこの売店で手続きする
場内へのこの坂道が普通車だと底を擦りそうでコワイここさえクリアすれば、もう余裕。キャンプ場前の「売店尾白」で利用料を支払って、場内への多少岩が露出した下り坂を慎重にクリアして適当な場所に駐車。車を出ると沢音と森の葉ずれの音が気持ちいい。一段下の平坦地の木立の向こうには“日本名水百選”に選ばれた尾白川のキラキラした清流。そこのエリア一帯がテントサイト。割と広いし、奥まった場所はプライベート感もバッチリ。おまけに直火もできるので、焚き火野郎には天国だ。

自然林と巨石が点在するネイチャーな場内はいつも空いている天気のいい9月初旬の週末にも関わらず、場内には5~6組ほど。かなり離れているので、まったく気になりません。ここはかなり自由度が高くて、早朝でもテントの設営をさせてくれます。もちろん場内の水だってそのまんま南アルプスの天然水だから美味しいのなんの。

家族とキャンプのため風通しのいい快適なムーンライトテントをチョイス
テント周囲の白っぽい色は焚き火の痕跡。直火OKですまあ難点といえばポットントイレでしょうね。男性の小便器のかわりに壁面下に溝があって、そこに並んでするタイプ。もちろん男女共用なので、女性がすぐ後ろを通るからちょっと恥ずかしいかもしれない。トイレから尾白川までを直線で結んだあたりのエリアは風向きによって臭うので、できればキャンプは避けたほうがいいかもしれません。

グリーンに輝く気持ちいいテント内部あれも、これも、自然度が高いと思えばきっと満足できるはず。設備がない分、自然はほんとうにたっぷりで、尾白川の流れの横でのんびりと寛ぐことができる贅沢が味わえます。道の駅白州も近いので食料の買い出しもすぐだし。難点は、細い未舗装路を車で走りたくないので、出不精になりそうってこと。理想は、キャンプ用具をザックにパッキングして、手前の駐車場からキャンプ場まで歩くのがいいかもしれない。

サイト前の尾白川はほんとうに美しい。この清流まで5秒とにかく、上高地の小梨平キャンプ場といい尾白キャンプ場といい、登山基地にあるキャンプ場はなんとも気持ちがいい。雑誌にもあまり載らないので、できれば秘密にしておきたいキャンプ場です。だって、こんなに素晴らしいキャンプ場には、なかなか出会えませんしね。バイヤーのラウンジチェアとか、コットなどでのロースタイルでくつろぐには最高の場所です。
最後に、下の吊橋はすぐ近く(歩いて数分)の駒ケ岳神社裏の吊り橋です。三上博史主演のTVドラマ「それが答えだ!」でおなじみの場所です。ああ、こんなことを書いていたら、マーラーが聞きたくなってしまった。

ドラマ「それが答えだ!」で頻繁に出てきた吊り橋【白州観光 尾白キャンプ場】
営業期間:4月~11月
場所:山梨県北杜市白州町白須8886
TEL:0551-35-2345 FAX:0551-35-3028
料金:テント:1人1泊 800円
駐車場:1台 1,000円
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再開してるし~!
まってましたぞな