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Zetterlund
Author: Zetterlund
クラブネイチャー管理人です。犬を連れ、キャンプを愉しみながら、ハイキングやクライミング、沢登りを楽しんでいます。仕事はコピーライター、プランナー、PR。
都内から房総に移住し、4年後に山恋しくて今は丹沢の山並み見える神奈川にUターン。
山と音楽と本があればシアワセ。

メールは下記まで
info.clubnature#gmail.com
(メールの際は#を@に入れ替え)

【好きな山】
甲斐駒ケ岳、秋田駒ヶ岳、水晶岳、北岳、烏帽子岳(乳頭山)、丹沢山

【好きな曲/アーティスト】
・マーラー/ベートーベン
・チャイコフスキー
・ラフマニノフ
・アンネ ゾフィー・ムター
・松田聖子
・ジョニー ウィンター/プリンス
・ウラディーミル・アシュケナージ
・アンドラーシュ・シフ
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クラブネイチャーは、山とシンプルキャンプスタイルのためのアウトドアBlog

八幡平 ネイチャートレイル

100927_1.jpg
八幡平NATURE TRAIL


東北の代表的なアスピーテ(楯状火山)帯が八幡平。そこには、アスピーテ特有の広々とした大地に隆起したピーク周辺に実に美しい湿原が数多く点在する。出かけたのは9月24日。

アウトドア雑誌で頻繁に取り上げられるバックパッキングルートに、ジョンミューア・トレイルなるものがある。しかし、それらアウトドア系スタイルマガジンで取り上げられる場所に負けない多くのトレイルが日本には存在する。そのひとつが「ジョン・ミューアトレイルよりも北アルプス・トレイル」というような過去記事にした北アルプスのルートだったりする。


もちろん雁ヶ腹摺山周辺や奥秩父エリア、はたまた南アルプスエリアやら奥日光そして奥羽山脈擁する東北方面にだって素晴らしい数々のトレイルがある。それらをゆっくりと味わうようにして巡り歩けば、それだけで人生がふくよかな豊穣に満たされるに違いない。

アルパインクライミングにどっぷりとのめり込んでいた時期もあったけれど、どうもこの頃ではこうした遥かな雲上の道を、風景を肴に歩いて楽しむ悦楽に心動かされて仕方ない。

この“雲上トレイル”で好きなもののひとつが稜線に広がる高層湿原だ。水面に写る青空が山渡る風の波紋に搖れるその光景は、まさに天上の庭園。見る者から時間を奪い去ってしまうほど魅力的なものだ。

この稜線の湿原で代表的なのが苗場山。早朝の苗場山稜線は実に美しい。二年前に満喫した秋田の乳頭山の千沼ヶ原も大好きな稜線湿原のひとつ。こうした高層湿原に、これまた大好きでたまらない高原台地である美ヶ原を組み合わせた、まさにゴールデンコンビとも形容できる贅沢な場所が東北地方にある。それが八幡平。つまりオイシイとこどりしたドリーム・トレイルだ。

100927_2.jpg
八幡平・見返り峠からの眺め

かなり行程は短い。茶臼山の登山口から茶臼山を経由して、アップダウンの少ない稜線をのんびり歩き2時間半ほどで八幡平バス停に到達してしまう。おまけに、八幡平頂上駐車場からだと、1時間半で湿原が点在する八幡平の頂上をぐるりと周遊できてしまう。

100927_4.jpg
稜線の湿原とその先の沼

だから、ランチを組み込んで、稜線と湿原と沼の織り成す絶景を愛でながら撮影したりスケッチしたり。ゆっくりとランチやティータイムを楽しんだり。時間をたっぷりとかけて没頭することができる。

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八幡平に遊んだこの日は9月24日。外気温は3度と冷え込み風も強い。
水面から立ち上る湯気が風に舞う。

おまけに、火口に水をたたえる八幡沼を望むようにアルペンムードたっぷりの山小屋が建っている。これは陵雲荘という避難小屋でとても美しい。内部には清潔なハイカーズベッドに暖炉まであって、まるで別荘のような小屋。ここに寝泊まりして思う存分八幡平を楽しむのもいいかもしれない。

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避難小屋「陵雲荘」のテラスからの眺め(左)
八幡沼とその左側に建つ陵雲荘の別荘のような佇まい(右)

八幡平のトレイルにはNATURE TRAILという名称が付けられていて、空が近い稜線と亜高山帯特有の甘く香ばしい匂いに満ちたオオシラビソの森を交互に楽しむことができる。

100927_3.jpg

オオシラビソは一般的にとても背が高く樹幹も大きいのだが、八幡平の個体は北アルプス・栂池平の立派なオオシラビソとまったく異なり、ひどく背が小さく貧弱だった。その理由は冬、すさまじい風雪によって樹冠は成長できず、雪に埋没した部分のみ少しずつ成長するからだと説明に書かれていた。

オオシラビソの森の中につけられたトレイルを歩きながら、どんな環境でも懸命に生き抜こうとするその姿に感銘すら感じてしまう。たとえガスっていて景色が楽しめなくとも、この貴重なオオシラビソ(青森とどまつ)樹林を体験できるだけでも価値がある。

日帰りはもちろん、避難小屋に宿泊してまったりと楽しめるのが、この八幡平NATURE TRAILの魅力だと思う。再訪はまた、来年。積雪残る春の頃か、はたまた盛夏になるのか。今回とはまた違った顔を楽しんでみたい。

◆関連記事リンク◆
・ジョン・ミューアトレイルよりも北アルプス・トレイル
・早朝の苗場山に遊ぶ
・乳頭山に登り、野の湯に入る

◆その他東北関連記事◆
・十和田湖の風景(宇樽部キャンプ場)
・十和田湖 宇樽部キャンプ場
・休暇村乳頭温泉キャンプ場
・田沢湖キャンプ場
・木賊温泉で男っぷりを磨く
・宮城 吹上高原キャンプ場

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

                                               
Comment


ユウさんも高層湿原の山に魅かれますか。
 クライミングをやっていたときは尾瀬・白馬など岩のない山には見向きもしなかったのですが、今は高層湿原や丸~い緑の稜線に魅かれます。
 八幡平は冬しか行ったことがないので、行ってみたいですね。

★IKさん★


> ユウさんも高層湿原の山に魅かれますか。

惹かれます。ものすごく惹かれますw
同じく尾瀬など岩なしのエリアは眼中に入りませんでした。

今は気持ちのいい稜線を、
のんびりとバックパッキングで楽しみたくてたまりません。
空に近い場所の池塘・・・・いいですよね~♪
  • 2010/09/28(火) 08:48:32 |
  • ユウ|URL
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ワタシも虎視眈々とねらっているんですよ、ココは。
一昨年、山と高原地図も買っているんですけどね。
アレですよ、シェルパ斎藤サンの記事にインスパイヤされて。
当然、オンドル小屋めぐりとセットです。

でも、ちょっと遠いんですよね。
なかなか機会がないんです。
  • 2010/10/01(金) 23:15:39 |
  • ラード|URL
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★ラードさん★


たしかに遠いです・・・
なんせ外房から休憩1回で、延々とすっ飛ばして・・・
なな、なんと!9時間近くもかかっちゃいます(汗
もう行くだけで疲労はMAX

でも、すごく気持よかったっす。
温泉も最高でした♪
オンドルって、もしや玉川温泉のこと??
ボクは新玉川温泉のピリピリする湯に入ってしまいましたw
  • 2010/10/05(火) 09:16:03 |
  • ユウ|URL
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今まで八幡平=観光地、冬以外行く場所じゃないと決め付けていたのですが、このブログで八幡平ネイチャートレイルを知ってからどうも気になって地図をまじまじと見たら秋田駒まで稜線が続いているんですね。しかも小屋も適度にあるしチョット下りれば温泉もある。
 今や来年の紅葉シーズンの一番の目標になってしまいました。

 紅葉シーズンは行きたい場所がたくさんあり過ぎ、しかも毎年増えていく。もう少し紅葉シーズンが長くなって欲しいです。
 ま~その一瞬の輝きが桜といっしょで良いのかもしれないですけどね。
  • 2010/10/28(木) 06:17:31 |
  • IK|URL
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★IKさん★


そうなんです。
ずーーと縦走できちゃうんです。

以前、秋田駒~乳頭温泉、松川温泉~三石湿原(三石山荘)~乳頭山、松川温泉~諸桧岳~藤七温泉、と歩いていたので、今回は茶臼から八幡平までを追加しました。

で、次回は玉川温泉から入って名残峠を経由して八幡平までつなげて、完全踏破完了w
温泉ざんまいの山歩きが楽しめる、最高のエリアです。
  • 2010/10/28(木) 11:30:27 |
  • ユウ|URL
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