
すぐに湯を沸かしたい、というのはおそらく万人共通のニーズかもしれない。
かつてJETBOILが発売され、山仲間が岩のテラスでそれをさりげなく使って、またたくまにココアを作って飲むのを目の当たりにして、実感として“すごいな”と思った。その後、彼は稜線でJETBOILを使用中、炎が風で側面に流れウレタン部分を溶かしてしまうのを目にした。
こうしたことを踏まえて手に入れたのがPrimusのEtaExpressだった。当然のごとく、EtaPowerも気にはなったが、バックパッキングでの携行にかさばりそうなのでパスした。それに、キャンプで使っているストームクッカーもあるし、オプションパーツを使用すればEtaPowerに似たシステムが出来上がる。

EtaExpressの構成内容は1リットルのナベ本体に蓋兼用のフライパン。火器としてPrimusのP-132と風防、というもの。収納サイズはJETBOILよりもコンパクトな直径11.5cm高さ14cm。重量は火器コミで418g。コッヘルはアルミ製で3層チタンノンスティックコーティングが施されている。二度ほど試しに炊飯したところ、米の炊き上がりも文句なしだった。

さて、収納性だけれども、ガスカートリッジの250缶がピッタリと内部に収納できてしまう。写真ではサウスフィールドの110缶カートリッジを使用。
うれしいのは風防がオールインワンとしてセットされている点で、ストーブ本体に装着できるため風があるときに非常にありがたいし、強い風が吹いても風防が飛んでいく心配もない。便利なのはシェラカップなどほかのコッフェルも使用できること。これだけしか使えない、なんてことはない汎用性だ。これ重要です。

これらの写真はダムの映像撮影のときのもの。ここのところダムの映像撮影が続いているため、これをカフェセットとして持ち歩いている。外気温21度、微風。水500ミリリットルでセットして火力は最大より若干弱め。30秒ほどで気泡がさかんに湧き上がり、約88秒で500ミリリットルが完全沸騰した。

調理内容にもよるけれど、3泊程度の山行であれば、カートリッジもコッヘル内に納まる110缶ひとつで充分。まあ、ボクの場合、山で炊飯はせず、ほとんどジフィーズとマルタイラーメン・・・そしてこれ以外に密かに愛用しているのが“
カップヌードルリフィル”というもの。
これは、カップヌードルの中身だけをコンパクトに真空包装したもので携帯性に優れているうえにゴミも出ない。まさに岳食として優れもの。おまけに、このカップヌードルリフィルには専用の“マイヌードルカップ”なるものがリリースされていて、これがまた保温性があって軽くて最高とくる。外カップと内カップから構成されていて、外と内の間には“きせかえシート”も入れられるのでデザインが自由自在。
カップヌードルのサイトで、オリジナルデザインが作れるテンプレートも準備されているのでチームロゴをあしらったチーム保温マグやらファミリーキャンプ用の保温マグが作れてしまうのだ。
さらには洗いやすさまで考えられているのでキャンプやバックパッキングにうってつけ・・・と言いたいところ、サイズがカップヌードルの器サイズなので、それがネックとなる。そのため“カップヌードルリフィル・ミニ”と、“マイヌードルカップ・ミニ”発売を熱望しているのでありました。これさえリリースされれば、スタッキングできるし、アウトドア用に即採用できるに違いない。
というわけで「EtaExpress」は「マイヌードルカップ・ミニ」を待って、自分流の山クッカーが完結する、というわけでした。
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湯沸かしスピード、monkichi88的湯沸道では重要でないのですが(笑)
山では、その重要性が想像できます(最近)
空缶はちと遅いですね(^^;)
ゴトクとの間に蓄熱素材をかますとちょっとは違うかな(^^)?
なんとまあ、わイータのちからでごじゃりますな。
>88秒で500ミリリットル
これでは腹がぐうぐう鳴る暇もありません。
こんにちは。
「ついで」のネタ、「リフィル」に食いつくワタシ(w
そのカップヌードルの肉って、昔ながらのいわゆる「謎肉」ですか?
それなら買わねばト。
新しい肉「コロチャー」だったら、喰わん(w
なべ底に当たって横に逃げてしまう炎を捕らえるような、写真のコッヘル下のようなラジエターフィンのようなものをつければ格段に早くわかせるのでは、と想像したりしています。
そうなんですよ。グウグウ鳴るひまが無いので、思う存分グウグウ鳴らしてから、おもむろに取り出して、着火・・・なんです(笑 にしても、あっという間にガバガバと沸騰するんですから、油断も隙もありません。
いやぁ、これは、残念ながら新肉です。昔の肉は、うまかったですよね。ザンネン・・・
ユウさんお疲れ様です!
いいっすね!コレ!
実はずっとジェットボイルは欲しいモノリストに入ってるんですが、なかなか購入まで至らず、且つ仲間から『いらないっしょ~』って言われてるから、踏ん切りつかず。
MSRリアクターもいいけど、あの赤い缶が手に入らないなら嫌だと思ってたんすよ!
今日からオークション含めてチェックしてみます(笑)
こんにちは~
最近は道具の新規購入が無く何か買わねばと思っていました。
これは欲しいと思わせるインプレです^^
必要性は薄いのですが、湯を沸かすときの姿を思い浮かべると買っても良いかなあと♪
これは国内未発売ですよね?
うーむ。
恥ずかしげもなくミーハーを自認する私からすると、
ETAのビジュアルってどうも洗練されすぎている気がしてたんですが、
こう見ると適度に調和されてる感じがいいですね。
ユウさんが使ってるからでしょうか。
山中じゃなく、オートキャンプ場でもなく、
ほどよく野趣あるロケーションで使ってみたいと思いました!
そうなんですよね。
絶対に必要か、と問われると・・・別のバーナーも複数あるし、風防もあるし・・・で、無くてもいいことに気付くのですが、あったらあったで、これもまた嬉しくて(笑
ジェットボイルあるいは、このEtaExpress。まるで瞬間湯沸かし器なみなので、それだけでも楽しいです♪
まだ数えるほどしか使用していませんが、山仲間が「これいいよなぁ」としげしげと眺める顔を見ると、ニヤリとします(笑
国内未発売なので、海外お取り寄せになります。円換算で6000円ちょっとでした。送料は1500円ほど。小物とあわせて手に入れるのがコスト的にいいかもしれません。
いえいえ、こいつはボクなどより鳥さんが手にしたほうが、格段に調和する予感・・・
山中でなくオートキャンプでなく・・・つまりトレキャン?
野宿なんか、ぴったりだと思います。
燃料消費も少ないし、これだけでOKですもんね。
明日のダムのロケにも持っていきますよ、ヌフフ
すごいアイテムですね!ちょっと買って使ってみたくなりました!
来週、楽しみにしていたのに・・・参加しない以上、マラソンで10位以内に必ず入ってください(^^;; バックパッキング、シムさん何か面白い企画お願いできません??
ニュージーランドのねむりねこです。いつも楽しく読ませてもらっていま~す。
いいですね、これ!! 私は10年+選手になるトランギアをまだ愛用していますが、もし、二代目を買うとしたらこれかなという気がしてきました。
さて、私達は2週間の休暇を取って、ニュージーランド北島をキャンピングカーで旅行しています。こちらに暮らして11年になりますが、本格的に北島を旅するのも、キャンピングカーに乗るのも、今回が初めてです。北島は、私達の住む南島とは異なり、火山活動が活発なので温泉が多く、とっても充実した(そして安価な!)トレッキング+温泉+キャンプ旅行を楽しんでいます。
時間を見つけて、オンタイムでの旅のレポートを弊ブログで行ってますので、お暇なときにどうぞ(^^) では、また。
はじめまして。64と申します。
ご挨拶遅れてすみません!ツイッタやらアウトドア系ブログでユウさんの呟きやコメントをたくさん拝見してますので、僕的には初めてって気はしないのですが(笑)
えーっと本題に。
風防までオールインワンになってるなんてコレ素敵です!しかも88秒で沸騰だなんて素晴らしい。
クッカーセットの見直しを考えてますが、コイツも候補に入れさせて頂きます。
今後とも宜しくお願いします。
どうもご無沙汰してしまいました!
北島は素晴らしいですね。いつかはキャンピングカーで、ボクは日本を回ってみたいです。
ニュージーランドの温泉記事、ものすごく楽しみです。
> はじめまして。64と申します。
あ・・・もしや、ガリガリ君の!?
こちらこそ、今度ともよろしくお願いします。
これからはブログにもおじゃまさせていただきます!
ワタシはコレをオークションで落とさせて頂きましたが、今までのガスコンロの中で一番ですね~!
プリムスですから安心!ジェットボイルはどうしても手を出したくなかったモト山屋です。
国内販売に乗らないのはなぜなんでしょうか?
やっぱり風防があるために安全基準に満たないのですかね~MSRの新型も国内販売しないようですが、コレは軽量&コンパクト&高出力です。
こんにちは!
> 国内販売に乗らないのはなぜなんでしょうか?
なぜなんでしょうね~?
Etapowerが発売されたときにExpressもそろそろかな、と心待ちにしたのですが未発売のまま。しかたなく海外から調達してしまいました。
今後はどこに行くにも、これが頼もしいパートナーになる予感です♪
はじめまして!
JETBOILより汎用性の高くてしかも早くお湯が沸くのを探しているうちに、こちらにやってきました。
そして、このバーナーをオークションで落札して明日来ます。
ところで、ご飯も綺麗に炊けるようですが、
調べてみると、沸騰してからの火力の調整が難しいみたいで、このようなコッヘルの場合、そこに火力が集中して火のまわりが平均しなくて難しいのでは?という疑問が出てきたのですが、どのように炊けば上手く行くのでしょうか?
御教授ください。
こんにちは!
レス、おそくなってごめんなさい、でした。
素材がチタンではなく、厚手のアルマイトなので、
ボクの場合は、ごくふつうに炊いています。
火力も最初はやや強めでゴボゴボ聞こえ出したら中火に。
ガスなので微妙な調整ができて問題無しです(^^
いちどだけ、このブログ同様に放置してしまい、
パチパチという音が聞こえだして焦がしてしまいました。
標高が高い場合は、大量の水でお米を煮た後に「ねば」を含んだ
湯を捨てて蒸らす「湯取り法」という炊飯法でやってます。
これは江戸時代までの代表的な炊飯方法だったようです。
検索すれば、たくさん出てくると思います♪
山では、その重要性が想像できます(最近)
空缶はちと遅いですね(^^;)
ゴトクとの間に蓄熱素材をかますとちょっとは違うかな(^^)?