
キレイな写真は@いのうえさん、暗い写真はユウ撮影 (^^;;グズグズグズグズと前線が停滞したり、今年の天気はどうにもスカッとしない。天気がスカッとしないなら、自分たちだけでもスカッとしようぜ、ということで『サワヤカ2009 (C)放置民』やってまいりました。
目的の沢は、志田倉沢、海沢谷、大雲取谷、川乗谷逆川、神戸川クドレ沢左俣、矢沢軍刀利沢など、困難さは低いけれどめちゃくちゃ楽しい沢の中から、やっぱり定番ということで“
水根沢”に決定。水量も淵も釜(滝つぼ)もゴルジュも豊富で、暑い夏にぴったりな奥多摩らしい一本。
メンバーは放置民総帥“
いのうえさん”、“
Tori-birdさん”そしてチャンプルキャンパー“
Hirobさん”そしてボクの総勢4名。
装備は沢シューズ、ハーネス、ヘルメット、エイト環および各自シュリンゲ、ヌンチャク類の基本装備と、共同装備として9ミリザイル40m、懸垂下降時のバックアップデバイス“シャント”、エイドキット、クロモリの兼用型ハーケン数枚、アイスハンマーなど。
当初の計画では夏真っ盛りの8月8日。が、前日から雨が降りはじめ、前線が動く気配すらなし。ただでさえ水量豊富な水根沢だし、途中は保水性が低く根も浅い杉の植林地帯のうえゴルジュもあるし、ということで延期を決定。
当日8月22日。寒冷前線の存在が気にかかるも低気圧がうまく移動してくれれば天気は持つだろうとの判断で九十九里を午前3時過ぎに出発。東金有料道路、京葉道路、首都高速、中央自動車道を経由して現地集合場所に7時着。メンバーは車で寝てる中、ひとりクレクリのチェアでサンドウィッチとカフェオレで朝食。そんな最中に百名山を終えて二百名山に挑戦中というおじさまにつかまってしまい、延々とお話地獄。最後に、じゃいっしょに・・・と言われ、ボクは「
あの、沢なんですよ・・・」と。そんな中、サワヤカメンバーが起き出して、おじさまも離れていったのでした。
初対面だったHirobさんとご挨拶を終え、各自準備を終えて一路入渓地点へデッパ。入渓地点で沢装備を装着し、入渓! ボクのコダックの使いきり防水カメラは感度も最低で、こんなのしか撮れまっしぇーん。すいませんーんAll・・・

なんだか南方戦線の兵士のようです(^^;;; 左から鳥さん、いのうえさん、Hirobさん。ワレ コレヨリ 沢ニ突入セリ・・・ってとこでしょうか。
小滝をいくつか越えると渓相は岩ゴロゴロに。冷たい沢水を感じながらブナ、ミズナラなどの緑のトンネルを歩きます。

やがて第一のゴルジュ帯の中に次々と現れる小滝群。釜に肩までつかり滝の落ち口から直登。左がいのうえさんで、右の鳥さんは左岸(右)の側壁を登って落ち口へ。この写真をいのうえさんのデジカメで撮影すると、下のように、こんなにキレ~!釜を泳ぐHirobさんを見るボクです。

さて、ボクが水根沢に入ったのは10年前。最近では釜がかなり埋まってしまった、というレポートが多いけれど、足がつかない釜も何箇所かあったし、今でもじゅうぶんに泳げるし、気持ちよく遊べると思う。もちろん当時に較べると渓相はだいぶ様変わりしてしまったので、初めての沢のようにワクワクと楽しめた。
ガンガン力強くパワーで攻め登るいのうえさん。ヘツリなど小技を繰り出す鳥さん。安定したムーブで中央突破するHirobさん。みんなものすごく楽しそうで、始終笑い声がゴルジュに響く最高の沢登り。
(下)深い釜をへつって右側の落ち口を登ろうとするも手がかり足がかりがなく、釜を泳いで左側の滝を登った鳥さん。

(下)大岩が滝の水流を二分する場所で、大岩を抱え込みながら右へトラバースし、トイ状の滝をステミングで突破しようとするいのうえさん。いっぽう鳥さんは左を登ろうとチャレンジするもホールドに窮し、同じように大岩を右側へトラバースし突破。


トイ状の滝も多く、その全てをステミング(つっぱり)を駆使して快適に突破できる。この画像はそんななかの一コマで、ボクの髪が濡れていないところを見ると、これの次の滝でステミング途中に水流に足をさらわれて背面頭から真っ逆さまに滝つぼへ。こんなアクロバットのような墜落は初めての体験。もちろん落ちたのはボクだけで、他のメンバーは完璧にほぼ全ての滝を直登。

鳥さんは無謀にも大滝の直登に挑むも、その圧倒的な水圧に息もできず、じっと耐えるも敗退。高巻きはせず、左岸(右側)の側壁をお助けロープでクライム。同じ場所を登っているのはHirobさん。

清き冷たい奥多摩の水で思いっきり遊び、せばまる滝をステミングで突破する醍醐味。奥多摩の水根沢は、夏本番にぴったりの最高の遊び場です。放置民の「第一回サワヤカ」は怪我もなく、ほぼ全ての滝を直登し終了。
※キレイな画像は@いのうえさん撮影(いのうえさん、画像アザーシタ!)
鳥さんの雫でサワヤカンパイする総裁@Hirobさん提供◆沢登り関連記事◆
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これが沢登
あたしたちのは歩くほうが多かったです
こういうのはベニテンよりも怖そうです
でもすごし、ぐわし