
このGWに登ってきた山のひとつは浅間山の西に位置する湯の丸山。
別プランで友人と谷川岳の熊穴避難小屋付近で
雪洞ビバークを楽しもう・・・というのもあったのだけれど、気候、雪の状態から残念ながら今年は見合わせた。例年であれば天神尾根を登りトマの耳、オキの耳を越え、芝倉沢をいっきにシリセードで下まで豪快に滑り降り林道で駅まで・・・という日帰りも十分に可能な気分よしのルート。
さて、谷川がパスとなると目は自然と蓼科か東信に向く。蓼科ば冬に二度ほど入っていたため、浅間山の西の雪山賛歌発祥の地の登山キャンプ(ワンゲルキャンプ)に決定。一ヶ所でキャンプしつつ周囲の山々を周遊して遊ぶためキャンプは移動せず、この身だけ山旅をする。
ちょうど山仲間から尾瀬スキーツアーの誘いもあったので、とっておきの穴場キャンプ場である“
湯の丸高原キャンプ場”に入ろうとした。が、6月まで閉鎖とのことで急遽、休暇村鹿沢高原キャンプ場をベースキャンプ地に決定。
ベースキャンプなので、今回はスクリーンタープにmossテント、コット、ダッチオーブンなどを搬入するファミキャン仕様。

カラマツ林の中の気持ちいい登山道ベースキャンプを設営する前に、早朝の
地蔵峠駐車場で朝食。その後、林道を10分ほど歩き湯の丸高原キャンプ場を通過し、カラマツ林を登った先の尾根上分岐から標高2101mの湯の丸山へ。湯の丸山は烏帽子岳とは対照的に、丸い女性的で優しい山容をしている。烏帽子と湯の丸はセットで登るとちょうどいいかもしれない。

途中にはまだ雪が残っていて、膝まで踏み抜いてしまうほど。藪もなく、始終眺望も抜群でほんとうに気持ちいい山歩きが楽しめるから人気がある。しかし朝早かったため登山者は数えるほど。
これほど気持ちの良い山ではあるけれど、蓼科同様に冬はまったく違う顔を見せる。遭難者の慰霊碑があるのはそれを物語っているようだ。しかし冬は山スキーやスノートレッキングの気持ちのいいコースにもなる。冬は地蔵峠の駐車場からキャンプ場経由で山頂までスノートレッキングしたり、あるいはワカン・スノーシューや山スキーを携えリフトでいっきに上からアプローチするのも最高。気持ちいいし楽しい。
山頂からは北ア、中央ア、そして八ヶ岳の山々までぐるり
半円状に見渡せる。

白き峰々は視界の隅から隅まで続く白いスカイライン。いっぺんに眺めることができないほどだ。広角レンズでなければデジカメにも収まらない。この壮大な眺めが気持ちいい。
もっとも、この山の人気は来月の6月。見渡す一面が
ツツジに埋め尽くされる様は、まさにこの世のものとは思えぬほどの壮絶な美しさ。しかしボクは花咲く前の、今の新緑の静かな湯の丸山が好きだ。
湯の丸山と烏帽子岳を両方登っても3時間かからない。午前中に登り、見晴らしの良い場所でのんびりとお昼を楽しんだりコーヒーをドリップしたり、あるいはスケッチして静かな山時間を存分に楽しむ悦楽。
二人であるいは一人でのんびりとマイペースで静かな山旅を堪能するには最高の山だと思います。
下山したら、
紅葉館あるいはちょっと足を伸ばして
菱野温泉・薬師湯なんかがおすすめです。紅葉館は雪山賛歌の宿。ここの記事はまた後日。
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おぉ!
これはまさにトレキャン向きの山ではないですか!!
いつもいつもナイスな情報、ごちそうさまですw