
さて、これは
前回の記事ではご紹介できなかった
イエローフォールの真下からの写真。
これを前回のせたかったのだけれど、デジカメのバッテリーが不能になってしまい、代わりにフィルムカメラを使用したためのタイムラグ。なんだかんだ言って、フィルムはスローの代名詞ではあるけれど・・・面倒だと思ってしまった。
前回の記事の後、知人などからルートを聞かれたため、あわせてその情報も補完。

ルートは国土地理院の地形図に、行きは“
赤”で、帰りは“
青”で線を引いてみた。ただしこれは相当にアバウトなもので、夏山と違って道などないし、その時の積雪状況によってルートを判断する必要があるので、これはあくまでも目安ということで・・・
ここ数日間、スノーハイクあるいはスノートレッキングに最適なルートを仕事の合間に思い耽って楽しんでいた。雪山ほど体力も装備も必要とせずに、登山経験がそれほどなくても子供連れで雪山気分が楽しめる・・・たとえば、このイエローフォールのような場所。で、そんな場所の
ベスト10なるものを自分なりに作ってみたので、後日記事にしたいと思う。
イエローフォールに行くもっとも最短ルートは
裏磐梯スキー場の西側(場内右側)の2つのリフトを乗り継ぎ、リフトTOPから歩き出すルートだろう。リフトを乗り継いでリフトTOPで降りたらスノーシューを装着するなど身支度を整える。

ルートは夏道同様に右側の森林の中へ向かう。週末であればたぶん複数の踏跡が森の中へ向かっているので迷う事はないだろう。踏跡は夏道に忠実についているけれど、冬だからこそ白銀の森の中を自由にルートをとって楽しむことができる。しかし太い樹木の幹周囲は雪が
シュルンドのように空洞になっていて、近寄ると踏み抜いて落ち込んでしまうことがあるので注意。

森の中のアップダウンを楽しみながら南に向かって歩いていると、勾配がきつくなり上に立つと、そこは
銅沼(あかぬま)を見下ろす小ピークだ。夏に立つと背丈ほどもある沼の表示が、積雪によって足元にある。眼下は一面の雪原。表示がなければピークの下に銅沼があるなんて気付かない。
ここを一気に下る頃には、雪も深くなり、スノーシューを装着ないとボコボコと腰まで踏み抜いてしまい歩きにくい。下はピーク下のその雪原。雪の中から木立のてっぺんだけが見えている。斜面から立ち上っているのが
火山ならではの蒸気だ。

沼の上あたりでストックを雪原深く突き刺すと、赤く染まった雪が見られる。前回の記事にあったポートレートは、この銅沼で撮影したものだ。磐梯山方面を見ると、どことなく日本離れしたダイナミックな景観が存分に楽しめる。それが今から向かう先なんだと思うだけで、胸の高鳴りを押さえることができない。なんたって、この景色の中に伸びている雪原の中に入っていこうとしているんだから。

さて、右手のいたるところから吹き上がる噴煙を眺めながら雪原を行くと、勾配が徐々に急になり、夏であれば岩の間を登る岩石ルートにさしかかる。気持ちよく息をきらしながら高度をあげ、そこで今来たほうを振り向くと、こんな景色がドンと目に飛び込んでくる。山波はるか眼下には凍結して白く光る
桧原湖が見える。夏のカヌーキャンプでよく行く湖だ。

そしてこちらが同じ場所から眺めた、これから向かうイエローフォール方面の景色。
ここまでくればあと一息。自由にルートを選んで、真正面の稜線の中腹に見える黄色っぽい色を目印に歩けば、そこの右下に存在するのが一番上の画像“イエローフォール”だ。
ボクは前日、このイエローフォール下で山仲間とテント泊して磐梯山を楽しんだ。以前ここで幕営してアイスクライミングをしたことがあったけれど、今年は残念ながら氷瀑がまったく育っていなかった。
さて、リフトTOPから人によって差があるけれど、氷瀑までのんびり散歩感覚で歩いて60分程度。気持ちのいい雪上ハイキングだ。ここでマットでも敷いて、ストーブでお湯をわかして雄大な山々と黄色い氷瀑を眺めてアウトドアカフェを楽しもう。もしもスノースコップを用意してゆけば、雪面を掘りごたつのように掘ってイスとテーブルを作れる。その最高のオープンテラスカフェでカフェめしと洒落込んでもいいかもしれない。
復路は、来たルートを辿り、リフトTOPまでもどり、そこからリフトで降りるのが最も早いけれど、どうせならスキー場横の森の中を自由気ままにルートをとって下まで歩くのが楽しい。来たルートでリフトTOPまで戻ったら、そこから右側の森を越え、その向こうの森に入ってそこを下まで下る。森には雪も急斜面も十分にあるから、お尻で滑り降りる“シリセード”が楽しめる。
時間と余裕があれば、地形図にある青いルートも面白い。ここはほとんど踏まれていないので、ルートハンティングしながら、雪上のハイキングが楽しめる。もしもルートに迷っても、自分の踏跡をたどれば戻れるのが雪上のいいところ。悪天の際には、来た道を戻るのが安全です(^^
【参考タイム】
・リフトTOP ⇒イエローフォール(赤) のんびり歩いて約60分
・イエローフォール⇒リフト下(青) 約120分
◆関連リンク
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幻の氷壁 磐梯山・イエローフォールでカップヌードルランチ・
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今週末、ショートスキーを持っていってこようと思います。どうですかね まだ見れますかね。下りはゲレンデを滑り降りたいですね、フフフ