JAPANESE STYLE
白馬も、もうすっかり冠雪し雪山の風情。
例年であれば12月のクリスマス頃から八方の黒菱上に立つ薬科大ヒュッテ横にテントを張って、山岳部OB会のスキー合宿が始まるのだが、昨年に引き続き今年も参加できそうにない。年々、こうした登山関係の行事は優先順位が低くなってゆく。そのかわりに家族での行事がトップに並ぶ。これはこれで、ものすごくハッピーなことだけれど、やはり昔の仲間に会いたい。身体がふたつあればなぁ、と思う
さて、白馬で人気なのは雪山ばかりでなく、山麓に残された心のふるさとのような日本の原風景。登山や山スキーで白馬を訪れた時に必ず立ち寄るのは姫川温泉ばかりでなく、大出の吊橋。
これは姫川にかかる吊橋の横に立つかやぶき屋根の民家。昔ながらのかやぶきの軒先から、目の前をさらさらと柔らかに流れる姫川を眺めていると、場所は異なるけれど黒澤監督の映画「夢」の中に迷い込んでしまったような錯覚を覚える。これが薄暮ともなれば、なぜか突然泣きたいような気持ちになってしまうのだから不思議だ。
多くの人は下流から白馬連峰の下に小さな吊橋がかかる夢のような景色を撮影している。ボクは、人のいない夢のような景色の真っ只中で、ストーブで湯を沸かしコーヒーを飲む。

屋根はかやぶき、そしてこの外壁は杉皮?昔はこのように萱や藁、杉皮などをふんだんに使って家作りをしていたのだろう。こうした“わらぶき”とか“かやぶき”民家って、真夏はとても涼しい。じりじりと熱い真夏の岐阜県・白川郷で経験済み。冬はどうなのだろう?これは未経験。屋根が高いぶん、熱気が立ち上ってしまい、そうとうに冷えるのかもしれない。
とにかく、晩秋のやかぶき民家の軒下には真新しい薪が山と積まれ、これからやってくる長く寒い冬を予感させる。しかし、この季節のメリハリもまた素晴らしいんだ。ボクは温暖な房総半島に移住したけれど、厳しい信州の冬にも惹かれる。場合によったら、そのうち・・・再び別の場所に移住するかもしれない。
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白馬の写真いいですね~~。
急に田舎に帰りたくなってきました・・。
でも実家藁葺きじゃないですけど(笑)
ユウさんが良ければ自分達の拙いブログにリンク貼り付けてよろしいでしょうか?