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Zetterlund
Author: Zetterlund
クラブネイチャー管理人です。犬を連れ、キャンプを愉しみながら、ハイキングやクライミング、沢登りを楽しんでいます。仕事はコピーライター、プランナー、PR。
都内から房総に移住し、4年後に山恋しくて今は丹沢の山並み見える神奈川にUターン。
山と音楽と本があればシアワセ。

メールは下記まで
info.clubnature#gmail.com
(メールの際は#を@に入れ替え)

【好きな山】
甲斐駒ケ岳、秋田駒ヶ岳、水晶岳、北岳、烏帽子岳(乳頭山)、丹沢山

【好きな曲/アーティスト】
・マーラー/ベートーベン
・チャイコフスキー
・ラフマニノフ
・アンネ ゾフィー・ムター
・松田聖子
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・ウラディーミル・アシュケナージ
・アンドラーシュ・シフ
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クラブネイチャーは、山とシンプルキャンプスタイルのためのアウトドアBlog

山旅キャンプ-2 黒部源流へバックパッキング

081022_h.jpg(クリックで画像拡大)
北アの雲ノ平周辺はスイス庭園など諸々に命名されているように、自然の不思議な力によって生み出された、まさに庭園。天上の楽園です。※写真は黒部源流部の清冽な沢水

雲ノ平から見て、東の野口五郎岳は僕の大好きな山。そして南西にあるのが黒部五郎。
この五郎というのは、おそらくのことでしょう。夏場だとほんとうにあっという間に雲が湧きだし、ゴロゴロ・・・となります。こうした雨の多さも、豊かで美しい自然環境に一役買っているのでしょう。

薬師沢の小屋は黒部の深い渓谷を見下ろす岩の上に立てられた、ちっぽけな古びた山小屋です。地点リンクは下です。国土地理院の地形図にリンクします。
地形図リンク

この薬師沢小屋がある場所は、登山黎明期まで秘境中の秘境とされてきた場所で、現在の上高地の代表的な山小屋の先代あるいは先々代が山の民としてこのあたりを跋扈していた時代に、数々の不思議・怪異が記録されています・・・

それらの面白い物語は黒部の山賊という本にぎゅっと閉じ込められています。近年復刻されたのかされていないのか・・・僕はこの本をかなり前に、神田の古書店で手に入れて、今でも頻繁に読み返しています。山岳本では、もっとも面白い部類に入る本だと思っています。

このルートを遡行しようと思い立ったのも、実のところ黒部の山賊の影響です。

081022_map1.jpg 081022_map2.jpg
(左)マップ1  (右)マップ2

マップ1にあるように、沢へは薬師沢小屋から渓谷の岩場にかけられた鉄階段の先から入ります。結構な水量があり、出だしをすぎたあたりに右岸(向かって左側)の岸壁の、ごうごうと流れる水流に向かって滑り落ちそうなほど傾斜した細い部分を突破する箇所がドキドキ感あります。
落ちたら確実に危険です。沢初心者であればザイルは欲しい場所。

さて、これを過ぎれば存分に黒部の美しい渓谷を堪能しながらの沢登りがたのしめます。楽しみは赤木沢との出会い部分。僕はカメラをビニール袋に入れて、それをさらに大きなビニール袋に着替えやら一切合財とともに入れてしまっていたため、画像がありません。
赤木沢、で検索すれば素晴らしい画像の数々を見ることができるはずです。

沢を小さな滝を登りつつ、どんどんつめ上がります。

そして途中でビバーク。増水時のエスケープルートを確保してからシュラフにシュラフカバーだけで適当な岩の上に寝転びます。ビリー缶と呼ばれるコッヘルで焚き火をしながら炊飯し、食後はそのまま就寝。
※ビリー缶と言って「ああ、あれね」とわかる人って、たぶんほとんどいないかも・・・(^^;;

夜中に熊なのか何なのか・・・獣の気配が周囲をうろついて目を覚ましてしまったため、翌朝2時過ぎに起床し、ジャム入り紅茶を飲みながらホットケーキの朝食。いろいろ楽しいことをしながら空が白むのを待ち、4時過ぎに出発。

マップ2にある青い矢印は当初の計画ルート。祖母沢を過ぎ、左から流れ込む祖父沢に入って、それを詰め上がって雲ノ平に登ろうという計画だったのですが、この沢はなぜだかヒルがやたらと多く、サイズもでかい。そのうえ異様に獣臭くて、ついに断念。

苦労して登ったのに・・・と思いつつふたたび戻り、そのまま黒部の源流部まで遡行して、祖父岳の南で沢から上がり、祖父岳をまたいで向こう側の雲ノ平へと至った・・・というわけです。

※この写真は沢を黒部源流部まで詰め上げた場所から、今来たルートを振り返って撮影したものです。


しかし、そう簡単にお天道様に雲ノ平に入らせてもらえず。

源流部手前からゴロゴロという遠雷が聞こえていて「いっきに走って越えてしまおう」という計算でしたが、岩山を登りだしてしばらくすると・・・ドカン、ゴロゴロ、バシャーン!!と、山特有の雷雨。計算が狂ってしまいました。場所が岩山だけに、電流が四方八方に走るので、“祖父沢の往復さえなければ・・・”と悔やみつつ、低みを目指して駆け下りて草間の土の岩陰に身を潜めます。

途中の岩陰で、頭を抱えるように丸まって避難していた男性がいたので声をかけますが・・・雷鳴のために怒鳴っても声が届かず、彼の雨具をバシバシと叩いて促し低みへ避難。その直後に鼓膜が破れると思えるほどの落雷音が断続的に炸裂。たぶん上の岩場に何箇所が落ちたはずです。危機一髪・・・僕にとって、山で一番怖いのは落雷です。(ついでに、山で嫌いなのは、熊鈴やラジオをつけた登山者と団体です)

さて、二人で雷待ちをしながらトランギアのストーブでジャム入り紅茶を入れて彼にもふるまいました。雷が遠くなっても危険ですので、かれこれ一時間ほどは山の話でお互い盛り上がりました。
下は、黒部川の源流の写真です。左の沢筋をさらに詰め上げて登ると、やがて右のようにちょろちょろ・・・と。

膨大な水量を誇る黒部川も、源流はこんな一筋の水流なんですね。
この水がまたおいしいんです♪

081022_2.jpg  081022_3.jpg

この雷雨の後の景色が、前回の虹の写真だったというわけです。それにしてもポジフィルムっていいですね。今回、改めて見てみて、よさを実感しました。次回のアウトドア活動より、再び昔のレンジファインダーのカメラにポジフィルムを入れて撮影しようと思います♪

■関連記事リンク■
雲ノ平 北ア・バックパッキングと沢旅の風景

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テーマ:登山・ハイキング - ジャンル:旅行

                                               
Comment


「天上の楽園散歩」良いですね
上の廊下付近での緊張感を強いられる釣りや、五郎沢、祖父沢でのヒルやハチの恐怖も忘れられません。
>この五郎というのは、おそらく雷のことでしょう
私もそのように聞いたことあります、現役は引退してしまいましたが知り合いのマタギも雷の事を「ゴロ」とか「いかづち」を略して「いか」などと言ってましたよ。
  • 2008/10/22(水) 12:37:37 |
  • CJK|URL
  • [編集]


リクエストした甲斐がありました、これが源流部ですか! 登山道しか歩いた経験がありませんが このように自由に歩けるのは気持ちいいのでしょうなあ
  • 2008/10/22(水) 15:47:26 |
  • 風|URL
  • [編集]


こんな奥地でも他の人に遭遇するんですね、その事に驚きました(笑)
岩山に電流が走る状況が恐すぎますが、釣りで感電した事が何度もあるので分かる気がします(^^ゞ
あとジャム入り紅茶がとても美味しそうです、疲れもとれるのでしょうね。
  • 2008/10/22(水) 20:17:53 |
  • 横道|URL
  • [編集]

★CJKさん★


上下の廊下は、たしかに緊張しますね(^^;;
ライフジャケットが欲しくなります。
CJKさん、例のストーブを持って行ってるのですか?
いいですね~!
  • 2008/10/22(水) 20:30:16 |
  • ユウ|URL
  • [編集]

★風さん★


スライドが沢山あって、見ていると時間がたつのを忘れてしまいます(^^;;

そのうち機会があったら雪山とか沢登とかも掲載するかもしれません♪
  • 2008/10/22(水) 20:32:12 |
  • ユウ|URL
  • [編集]

★横道さん★


奥地ではあるのですが、祖父岳付近は一般の登山道があって、山歩きの方もけっこう多いです♪
  • 2008/10/22(水) 20:33:40 |
  • ユウ|URL
  • [編集]


ユウさん こんばんは

勿論持っていってますよ、沢や釣りメインの時はビリーにブッシュバディーを入れて2バーナー?体制です。
荷物を減らすのも好きですが道具も好きなので・・・・

http://bushbuddy.ca/
  • 2008/10/22(水) 20:49:05 |
  • CJK|URL
  • [編集]


赤木沢...他の方々のサイトでその姿を見させて頂きました。
も~、クラクラしそうですねえ。山の中はこんな場所が他にも有るんでしょう。
正直、山をやらなくて良かったと思ってます。
絶対世捨て人になってる^^;


ビリー缶って、そんなにマイナーでしたっけ?
今は焚火缶って名前でDUGが販売してますよね-

あれ、違う?

お山のことはモチロンですが、ワタクシはユウさんが使われてるレンジファインダーが気になってしまいましたw
  • 2008/10/23(木) 01:05:08 |
  • いのうえ|URL
  • [編集]


雪山&沢以外にも見せてほしーものですな じつに美しー 最近どこもかしこもデジカメの加工画像ばかりで辟易しとりますもんでw
  • 2008/10/23(木) 08:45:58 |
  • 風|URL
  • [編集]

★CJKさん★


ブッシュバディの動画、拝見しました!
いいですね~これは。
欲しくなってしまいました。
それをぐっとこらえて、愛用中のネイチャーストーブを見る、です(笑)

ブッシュバディだったら、ビリーにしっかりスタッキングできそうですね。最高です。
  • 2008/10/23(木) 11:18:04 |
  • ユウ|URL
  • [編集]

★野宿屋ノブさん★


見ていただけましたか!
赤木沢の美しさは多くの沢屋さんが知るところですが、ほかにもまだまだ、美しい別天地は山ほどあります・・・山だけに(笑)

世捨て人・・・そういう人、多いです
  • 2008/10/23(木) 11:20:40 |
  • ユウ|URL
  • [編集]

★いのうえさん★


沢屋さん、釣り人などにとってはあたりまえの道具なんですが、ファミリーキャンパーさんにとったら、たぶん眼中に入らない道具・・・(^^;;バケツデスシ

レンジファインダーは、少年時代に買ってもらったオリンパスの古いモデルです。いまだに使ってます(^^;;
  • 2008/10/23(木) 11:22:59 |
  • ユウ|URL
  • [編集]

★風さん★


でも、ポジフィルムでも、スキャンしてデジタルになった時点で加工は自由にできちゃいます♪

これは面倒なので、そのまま切り取って記載してますけれど・・・
  • 2008/10/23(木) 11:24:52 |
  • ユウ|URL
  • [編集]


ビリー缶? と思って調べたでする。ホットン社?ん~マニアックでするねナカナカ でも焚き火で調理することあまりないし~ん~~今使ってるユニフレームのコッヘル・クッカーのほうが~ん~~たぶん、いいかも~
  • 2008/10/23(木) 18:58:35 |
  • たるたる|URL
  • [編集]


赤木沢も調べたら、ん~~スッテキでする~~
  • 2008/10/23(木) 19:00:35 |
  • たるたる|URL
  • [編集]

★たるたるさん★


まあ・・・沢登りとか渓流釣りをしている方の間では、もう普通にコッヘルといえばホットンビリー、というぐらいに普通に使われてたりするのですが・・・オートキャンパーさんは、豪華なセットが溢れてるので、ビリーを知っている人が少ないです。

ユニフレームも素晴らしいコッヘルリリースしてますもんね・・・

赤木沢、どうでしたか??
行きたくなりますよね!
行きます??
  • 2008/10/23(木) 21:56:31 |
  • ユウ|URL
  • [編集]


高2の夏山が黒部源流でした。梅雨が明けずに、停滞に次ぐ停滞で、結局三又蓮華で撤退でした・・・雲ノ平・・・行ってみたいです・・・
  • 2008/11/02(日) 21:39:49 |
  • うなう|URL
  • [編集]

★うなうさん★


そういえば、うなうさんも山岳部でしたね!
ぜひご一緒したいものです。
うなうさんの南房総とボクの外房、そんなに遠くないので、うなうさんのファームに近々遊びに行こうかな・・・(^^♪
  • 2008/11/04(火) 14:51:31 |
  • ユウ|URL
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