
信州キャンプで好きな場所は数々あるけれど、日本の神話と歴史を間近に感じ、接することができるのが
戸隠イースタンキャンプ場。標高1200メートル。都内など都市部とは気温で10度の差があるため、真夏であってもヒヤリと涼しい。
写真は5月末に戸隠山の奥社を訪ねたときのもの。天岩戸開きに関連する神々を祀る戸隠の奥社の祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)。天照大神が天の岩屋に隠れた際に岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞を舞い、その気配に天照大神が覗き見したとき、無双の神力で天の岩戸をこじあけたという神だ。
凛と伸びる太い杉の石畳をたどると、道はやがて石段となり、山道となる。奥社からの景色も素晴らしい。

戸隠で気になったのが
天鈿女命(あめのうずめのみこと)が祀られている
火之御子社。火之御子と書いて「ひのみこ」と呼ぶ。“ひのみこ”とは“
ひみこ”のことだ。魏志倭人伝に記される卑弥呼すなわち火之御子・・・つまり天鈿女命(あめのうずめのみこと)ではないのか・・・と想像も膨らむ。天照大神という神を崇拝し御子(みこ:巫女)として仕えたのが火之御子(ひのみこ)であるとするならば、「あめのうずめ」の別名こそ卑弥呼だったのではないのか・・・なんていかがでしょう(^^;;

ところで戸隠神社の社紋が気になる。これは
鎌卍(かままんじ)と呼び、鎌を卍型に置いた形象なのだという。
社の言い伝えでは水の神・豊作の神格として伝わったため、農耕の象徴としての鎌、と謳われていますが・・・鎌は豊作以外に蛇を象徴している。かの諏訪大社には、御柱(蛇・竜)に無数の鎌を打ち込んだものを祀る場所もあり、古くは鉱山や金鉱などとのつながりが想像できる。おろちの古くの意味は、蛇がとぐろを巻いたような単独峰を“ち”と表現するのにたいし、尾根が分岐する山脈を“おろち”とも呼ぶ。おろちは砂鉄や鉱山であり、剣や富を生み出す存在。
室町以降に形成されていった戸隠縁起譚の奥底に眠る秘密を、探り出したならきっと楽しいに違いない。そして戸隠でキャンプしたら、ぜひ買って帰りたいものがある。それは“戸隠の絵本”と呼ばれる、付近の伝説をまとめた書籍。ものすごく面白いです。
◆戸隠イースタンキャンプ場◆(シンプルキャンプにふさわしい、お気に入りの低規格型キャンプ場)
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期間:GW~10月下旬(要確認)
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場所:長野県長野市戸隠国有林内
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電話:TEL/FAX 026-254-2125
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サイト:草地(高原・森)、サイト数およそ300サイト
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施設:炊事棟、炊事用かまど、トイレ、自販機、受付棟程度
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IN/OUT:フリー
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禁止事項:特になし
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料金:3500円
◆キャンプ場情報:
戸隠観光協会HP◆関連リンク:
戸隠神社HP
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戸隠山の神話・・・聞いた事あるような・・・
宮崎の高千穂にも、同じような神話が・・・
天岩戸神社がありますヨ。