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ユウ
Author: ユウ
クラブネイチャー管理人ユウです。犬を連れ、キャンプを愉しみながら、ハイキングやクライミング、沢登りを楽しんでいます。仕事はコピーライター、プランナー、PR。
都内から房総に移住し、山恋しくて今は丹沢の山並み見える神奈川にUターン。
山と音楽と本があればシアワセ。

メールは下記まで
info.clubnature#gmail.com
(メールの際は#を@に入れ替え)

【好きな山】
甲斐駒ケ岳、秋田駒ヶ岳、水晶岳、北岳、烏帽子岳(乳頭山)、丹沢山

【好きな曲/アーティスト】
・マーラー/ベートーベン
・チャイコフスキー
・ラフマニノフ
・松田聖子/金井夕子
・ジョニー ウィンター/プリンス
・ウラディーミル・アシュケナージ
・アンドラーシュ・シフ
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クラブネイチャーは、山とシンプルキャンプスタイルのためのアウトドアBlog

谷川岳の雪崩体験

春の山はまだまだ雪が降るし、雪崩が頻発する極寒の危険地帯。

この危険地帯の怖さをまだよく知らなかった高校一年の春休み。冬の間中、時間さえ許せば北アルプスに入り浸っていたため「どこでも登れるんだ」なんて・・・実力を伴わない自信ばかりの、鼻っ柱の強い若造になりかかっていたこの時期、同じく一年の友人と雪の谷川岳に登り、下りは茂倉沢という、トマの耳~オキの耳の北側、一ノ倉岳~茂倉岳から谷となって下る斜面を滑り降りる計画をたてたのです。

春先といえども山はまだまだ雪一色。日頃の行いが良いせいか、天気はピーカンの快晴。スキーをザックの両脇に立ててセットし、二人は懸命に陽射しを反射する眩しい雪の急斜面を登っていました。そのとき、自分たちの登る斜面が雪崩れはじめたのでした・・・


僕らが発生源のスラブと呼ばれる表層雪崩でした。

雪崩の最初はじつにゆっくりと始まります。自分たちが乗っている斜面の一部分が下に滑り始めているのは、なかなかわからないものです。これがわかったのは、ちょうど上を登っていたKが、鬼気迫る声で“トラバース!”と僕に告げたから。

え、と思って上を見るとゆっくりと彼の姿が遠ざかります。僕は雪崩だ、ととっさに感じ、すぐに横移動。今まで乗っていた斜面はそのまま徐々に周囲を巻き込んだ大きな面積の表層雪崩となって、落ちていきました。

これが、雪崩に乗って落ちかかった、最初で最後の体験です。

稜線に抜けると、360度の雪山のパノラマ風景。真っ青な青空の下は誰一人いない白銀の世界です。耳をすますと、時折地響きのような音が聞こえます。谷川岳のあちこちの谷で頻発する雪崩の音でした。

数を数えましたが、ほんとうに頻繁に雪崩の音が聞こえてきます。そして明るいうちに適当な場所にテントを設営し野営準備完了。その日の夕食はなんだったのか、もう覚えていませんし、どんな話をしたのかさえわかりません。17歳どうし、きっとくだらない話で盛り上がっていたかもしれません。

記憶に鮮明に残っているのは、この雪崩と翌日の滑降。

一ノ倉の山頂を越えやがて尾根の前方に茂倉岳のピークが見えたところで、右の谷筋を覗き込むと、美しいカール状の雪の斜面が滑り台のようにどこまでも落ちています。周囲の谷が血管のように、この谷筋に向けて放射状に集まっているので雪崩の危険地帯でもありますが、それ以上にここを滑って下の林道まで一気に降りてしまう楽しさにワクワクします。ボクらは身支度をすると、尾根の右側の谷を覗き込みながら一気に飛び降りました。

080403_2.jpg
茂倉沢の画像がないので登山道の出会いから初夏のマチガ沢を眺めた所


今回の山行は顧問の先生に止められるのがわかっていたため、学校には無断でした。もちろん、命の危険なんて、ちっとも考えていません。もしも今、自分に17歳の息子がいて、同じ時期に同じルートで登山すると言ったら、決して行かせないでしょう。

さて、そんなことも知らぬ無鉄砲な若者二人は、ここを滑って降りればすぐに茂倉沢出会いの林道に出られるぞ、とニヤリと顔を見合わせました。

そして滑降。途中、僕は背の荷物でバランスを崩して一度転倒しましたが、深雪でないためすぐに再滑降。しばらく下ると目の前に大きな雪の山が見えました。そこで一度止まって周囲を観察すると、それは左右の無数の谷から押し出されてきた雪崩の雪の塊、デブリでした。

下を見ると、左右から交互に押し出してきた無数デブリが不気味な景観を呈しています。ここが雪崩の巣窟だということが一目瞭然です。周囲を壁のように斜面に囲まれ、たくさんの谷がみなこの茂倉沢を目指して合流しています。

このとき友人が真顔で「ヤバイな」とつぶやいたのです。実は僕も同じことを思っていました。しかし友人のその言葉にどきりとしてしまたのです。この、いつ雪崩が押し出してくるのかわからない状況に、一刻も早くこの危険地帯から逃げ出したくてたまりません。

僕らは無言のまま直滑降で下を目指しました。今までのような滑降を愉しむ気持ちは消し飛んでしまい、いつ左右から雪崩が襲い掛かるのかわからない状況に、祈るような気持ちで滑り続けました。幸いにも、雪崩に襲われることもなく無事に下山できました。

そして、帰宅した翌日テレビを見ているときのことでした。

ニュースで谷川岳の山岳スキーヤー数名が茂倉沢の雪崩で死亡したことを報じていたのです。沢の場所、時刻を見ると、僕らがそこを通過した二時間ほど後のことでした。このニュースを見ていた母の「あなたたちが登っていた谷川岳よね・・・」という言葉に「こんな危ない場所には行かないよ」と笑顔をひきつらせながら言った光景は今でも忘れられません。

もしかしたら、ニュースになっていたのは僕らだったかもしれないと思うと、笑う気にはなれませんでした。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

                                               
Comment


もし・・数時間遅かったら、と思うと
ぞっとしますね~やっぱり、お山は恐い所です~(恐)


ほんと危機一髪でしたね
山は見るのは良いですが登るのは怖いです
  • 2008/04/03(木) 19:45:50 |
  • 百式|URL
  • [編集]


うわ~、怖いっすね~
やっぱり山はなめちゃダメですね~
  • 2008/04/03(木) 22:20:09 |
  • mb190spl|URL
  • [編集]


ユウさん、いくつ臨死体験をお持ちなんでしょうか。すごすぎます。。
  • 2008/04/03(木) 22:45:10 |
  • kimatsu|URL
  • [編集]


冬もスキー場で雪崩で埋まったってニュースやっておりましたな
小生、冬は寒がりなもんで、キャンプもせずに家でぬくぬくしとります(笑
  • 2008/04/04(金) 10:46:48 |
  • 風|URL
  • [編集]


おはよーございます。
本当一歩間違えたら死…
自然災害程恐ろしいものはないですね…
ユウさんが生きてて良かった(^_^;)
  • 2008/04/08(火) 11:35:05 |
  • lilt|URL
  • [編集]


★チャイさん★
ニュースを見ていて、クラクラしました。たしか後続のグループが途中で登って滑り降りて・・・をしはじめたので、たぶんその人たちだったのかも、と思うと悲しいです。
  • 2008/04/09(水) 22:27:44 |
  • Yu_Zetterlund|URL
  • [編集]


★百式さん★
判断を間違えると怖いですが、でも外房の田舎道のほうが恐ろしいかもしれないです。だって、街灯もない真っ暗な細い道を夜間、車が猛スピードで走り抜けるんです。車道しかない道を自転車で走っていると、ものすごく怖いです。案の定、交通事故が非常に多いです・・・たぶん山の遭難より多いと思います(^^;
  • 2008/04/09(水) 22:30:20 |
  • Yu_Zetterlund|URL
  • [編集]


★ mb190splさん★
この頃はまだ十代半ばだったので、怖さを知りませんでした(^^;;
  • 2008/04/09(水) 22:31:04 |
  • Yu_Zetterlund|URL
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★kimatsu さん★
いえいえ、臨死体験は、まだないです(笑) 危機一髪は、何回かありますが(^^;
  • 2008/04/09(水) 22:32:00 |
  • Yu_Zetterlund|URL
  • [編集]


★風さん★
スキー場って、実は雪山ですもんね。管理されているけれど、人の手がちょっと及ばなくなると、たちまち自然の状態に戻りますし・・・
  • 2008/04/09(水) 22:33:39 |
  • Yu_Zetterlund|URL
  • [編集]


★ liltさん★
僕も、生きてられてよかったです。自然災害で怖いのは、やっぱり大地震です・・・地震て大嫌いなんですよ。都内不安だったので、地方に行きたい、っていう気持ちもありました。富士山も噴火するって言われているし・・・怖いですね。
  • 2008/04/09(水) 22:35:39 |
  • Yu_Zetterlund|URL
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