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ユウ
Author: ユウ
クラブネイチャー管理人ユウです。犬を連れ、キャンプを愉しみながら、ハイキングやクライミング、沢登り、カヌーを楽しんでいます。仕事はコピーライター、プランナー、PR。
都内から房総に移住し、山恋しくて、今は丹沢の山並み見える神奈川にUターン。

ジムニー(JB23)をキャンプと林道専用の遊び車として愛用中。

メールは下記まで
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(メールの際は#を@に入れ替え)

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クラブネイチャーは、山とシンプルキャンプスタイルのためのアウトドアBlog

温泉キャンプ、真木温泉の和製ガーゴイル

=CLUB NATURE仮想調査室=


今回は山梨にある陰陽師・安陪清明の死んだ山“セイメイバン”の記事のときに出てきた真木温泉について記事にします。場所は同じく山梨。“真木温泉”とかいて“まぎおんせん”・・・かなり秘教というか呪術的においのする名称です。そして、そこには非常に興味深いものがありますので、それにズームイン!

こんな言伝えが残っています・・・

いにしえより美しき山峡真木の里は名湯と黄金の里として知られて居る。その地層は戦国期に武田信玄公が甲斐の金塊を産出した金脈に連なり---略---突然此の地に雪を溶かしてゆらゆらと暖気が立ち昇った----略---単純硫黄泉の名湯なり・・・云々

つまり真木温泉とは自然湧出した硫黄冷鉱泉。この温泉で出会ったものが今回の主題です・・・

080211_1_20090219100619.jpg 080209_2.jpg

和製ガーゴイルとは・・・・つまり鯱(しゃちほこ)です。真木温泉は甲州街道沿いにある温泉地。この赤い橋を渡った先にある、情緒溢れる温泉です。内湯と露天があるのですが、鯱(しゃちほこ)は内湯の吐水口に置かれています。

鯱の口から出た筒より、ガバガバと単純硫黄泉が湯船に注がれています。半循環ですが、なみなみと湯をたたえた風呂からは惜しげもなく湯があふれ流れる。これが温泉の醍醐味です。湯があふれ流れていない温泉は、どうもいまひとつ物足りない。

鯱(しゃちほこ)といえば、すぐに思い浮かぶのは名古屋城。金の鯱。

この金の鯱が最初に天守閣上に姿を見せたのは安土城。そうです、織田弾正信長の城ですね。信長は日本初を数々打ち立てた戦国大名ですが、それまで平城が主流だった中、初めて天守閣を作り、その上に初めて金の鯱を飾りあげた。秀吉は楽市楽座をはじめ、多くをこの信長に倣っています。

080209_5.jpgでは、この鯱(しゃちほこ)とはいったい何なのか?

見れば見るほどその造形に惹き付けられる。獣のような顔。鱗に覆われた魚類のような身体・・・これは元々、想像上の怪獣で、棟の飾りとして作られたもの。棟の両端に飾られ、建物を霊的に守護すると同時に、水を吐き出すという性質から火を寄せ付けないという呪いの一種でもあるのですね。

建物を霊的に守護する・・・悪鬼邪霊を威嚇して遠ざけるなどは、まさに鬼瓦とおなじ働きです。

この鯱の本家・・・とはいっても古代アジア秘教からの分家ではありますが・・・それは“ガーゴイル”。大聖堂などに見られる竜の頭の飾りで、これは悪霊から大聖堂を守護すると同時に水を吐き出すという行為から、その場所の悪霊を吐き出し浄化するという呪術的意味合いも。

雨樋の口に付けられたガーゴイルの口から流れ出す水が、外に祓い出される悪霊を象徴しています。基本的には鯱と同じくガーゴイルの首が鬼瓦のような呪力を発揮して悪霊の進入を防ぐ。ガーゴイルはドラクエやファイナルファンタジーなどでキャラクターとして大活躍していますね。信長という人物は、西欧のこの呪術を城に取り入ていたようです。

そういえば・・・今でも各地の田舎に残る蔵には“”とか“”とかの文字が切妻の壁面に飾られていたり、あるいは波模様などが入れられていますが、これはネイチャーな水の呪力で火災を退けようとした名残。もともとはガーゴイル的な記号が秘められていたとも想像できます。これの実例は次回に回します。

さて、このガーゴイルの伝説で興味深いものがあります。

ガーゴイルをフランス語でいえばガルグイユ。ガルグイユという竜は船乗りを飲み込み、吐き出す水で洪水を起し、また吐き出す炎で全てを焼き尽くすと言われています。

ガルグイユは処女を好み、セーヌ河畔のルーアンでは毎年生贄をガルグイユに差し出さねばなりませんでした(ヤマタノオロチ伝説と非常に似ています)。そして1世紀頃。ルーアンにロマヌスというキリスト教の司祭がやってきます。司祭は教会を建立すればガーゴイルを追い払うとの約束を村人と交わし、ガーゴイルを退治。その遺骸を燃やした際に焼け残った頭を城壁に晒した、というもの。これは古代の都市国家で敵の夥しい首を城壁に塗り込めるという行為と同じです。

こうした伝説はキリスト教圏となって伝わったものなので、真実はどうだったのかはわかりません。当初のキリスト教は異教徒を認めず、熾烈な弾圧を加える宗教。異教徒に対して全く容赦しない宗教です。フランス、ドイツ、イギリスなどで吹き荒れた魔女裁判がこれを物語っていますね。ガーゴイル伝説はもしかしたら古い信仰を弾圧した名残かもしれません。

さて、ガーゴイルの呼び名はラテン語の“gurgulio”から派生した“gargariser”を語源とするとも言われます。“gargariser”とは“うがい”の語源でもあります。お母さんが子供に「ガラガラしなさい」というように使われますが、ガーゴイルとは、まさに“ガラガラ”(笑)。だから、ガラガラ・・・ペッと水を吐き出す。うがいは汚れや雑菌を濯ぐ行為。祓い、禊(みそ)ぎです。

ということはガーゴイルの背後には、禊ぎ的な意味合いがあった、ということでしょう。まさに悪魔祓いですね。

ともあれ、“水を吐く、悪鬼邪霊を祓う”という性質を持つガーゴイルと鯱とは非常に似ています。かつては聖なるものだった龍(竜)の幻影を引きずっているのでしょう。そういえば鯱に含まれる“ほこ”とは元来武器であったものが、後に神事の道具になったものです。神性の象徴です。

祇園などでも目にしますが“山車(だし)”の上に鉾(ほこ)を飾りますね。神の輿(みこし・乗り物)である聖なる山車を霊的に祓い守護する役割です。ここで話を最初に戻し・・・城の天守閣の上に飾る鯱。これは二本の角のようにも見えます。まさに鉾を象徴しているように思えてなりません。

であるとすれば、信長が確立した天守閣とは神の坐(おわす)べき聖なる場所、ということです。安土城の天守閣には“盆山(ぼんさん)”と信長が呼ぶ“ご神体”が安置されていたようです。これを宣教師は「“石”である」と記していますが、古来より神は姿形を持たず、こうした石に降臨し宿ります。まさにネイチャーなるものの中に神を見る、ということでしょう。もっと突っ込めば、ネイチャーこそ神であった、のでしょうか・・・

これを語り出せばかなり長くなってしまうのですが、本当の城の主とは神でした。城主はそれを知っていますが多くの場合秘しています。城の主(あるじ)は大名・殿様ではなく、得体の知れない霊こそ城の主でだったのです。

たとえば「甲子夜話」では・・・
“姫路の城中にオサカベという妖魅あり。城中に久しく住めり。あるいは言う、天守櫓の上層にいて常に人の入るを嫌う。年に一度、その城主のみこれに対面す“

とあり、「老媼茶話」では・・・
”寛永十七年極月、主膳一人座敷にあるに禿(かむろ)一人現じ、汝久しく在城すれど今にこの城主に謁せず。急ぎ身を清め謹んで御目見えすべし、と言えり。主膳、この城主は明成様で余は城代なり。他に城主などあろうはずなし、と禿を叱る。すると禿、笑いて、姫路のオサカベ姫と猪苗代の亀姫らを知らずや?汝命数すでに尽きたり、と言い消失す・・・云々“

・・・というように、天守閣は本当の城の主がいる場所で、大名の場所ではないことが記されています。

これは加藤清正の居城の奥の間の天井にひとつの駕籠か吊り下げられており、そこには得体の知れぬ霊が住み着いていた、などという話にも象徴されているような気もします。

080209_3.jpg
城が鉾山車のような神のおわします聖なる場所なら、鯱は神事に使われる山鉾の見立てではなかったのか、とも思えますね。城には秘儀的に神の館としての見立てがこめられているのかもしれない・・・・と「真木温泉」の滑らかな硫黄泉に入りながら、ふと考えてしまいました。

080209_4.jpg
最後に、鯱ですが、天守閣の北側に置かれているのがオス、南側に置かれているのがメス。ウロコの数、形が左右では異なっている、ということです。ぜひ機会があれば見比べてみるのも面白そうです。ネイチャーな話題のブログですが、これらもこの国に根付く自然力ということで解釈し、記事にしていく予定です♪

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Comment


ここ、行ったことがあります。
道がひじょうに細くて、普通車でもぎりちょん。
対向車がきたらバックもままならないので、もうハラハラドキドキ(笑
でも温泉は最高でした!
  • 2008/02/10(日) 07:52:31 |
  • fumi|URL
  • [編集]


★fumiさん★
温泉までの道は2つあるんです。わかりずらいんですけれど・・・(^^;;
  • 2008/02/11(月) 19:06:27 |
  • yu zetterlund|URL
  • [編集]
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