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Zetterlund
Author: Zetterlund
クラブネイチャー管理人です。犬を連れ、キャンプを愉しみながら、ハイキングやクライミング、沢登りを楽しんでいます。仕事はコピーライター、プランナー、PR。
都内から房総に移住し、4年後に山恋しくて今は丹沢の山並み見える神奈川にUターン。
山と音楽と本があればシアワセ。

メールは下記まで
info.clubnature#gmail.com
(メールの際は#を@に入れ替え)

【好きな山】
甲斐駒ケ岳、秋田駒ヶ岳、水晶岳、北岳、烏帽子岳(乳頭山)、丹沢山

【好きな曲/アーティスト】
・マーラー/ベートーベン
・チャイコフスキー
・ラフマニノフ
・アンネ ゾフィー・ムター
・松田聖子
・ジョニー ウィンター/プリンス
・ウラディーミル・アシュケナージ
・アンドラーシュ・シフ
・フジコ ヘミング
・バレンボイム


このサイトはリンクフリーです。
記事、写真などコンテンツを引用する際は、出典元として当Blogのクレジット表記をよろしくお願いします。
・相互リンクはしていません

・The Anglican Communion(N.S.K.K)
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クラブネイチャーは、山とシンプルキャンプスタイルのためのアウトドアBlog

神社は身近なリゾート

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日本という国は、つくづく水との縁が深い国だと思う。

リゾートとは理想土。パラダイスであり楽園であり、そういった場所には緑と花が溢れ、そして水が豊かに流れている。世界の大部分は清らかな水とは程遠い環境での暮らしが強いられている。それを思えば、国土に豊かな森と清らかな水があふれる日本という国は、ほんとうに楽園のような国だ。

なにも楽園をキャンプに求めよう、なんてことを言うつもりはない。日本に暮らしているのであれば、身近に楽園(リゾート・理想土)があるってことに気付くだけで・・・たったこれだけで今この瞬間から豊かな気持ちになれる。

外房に移住して田舎暮らしを始めたけれど、今さらながらに気付いたのは、東京だって素敵なリゾートだったんだ、ということ。身近なリゾートとは神社。僕がかつて棲息していた高尾方面や都心の青山には数々の神社が身近にあった。

いまさらながら悔やむのは、満足にその境内を味わうことをしなかったということ。そこで、いま足繁く通うのが地元の白子神社。神社には清めの水がある。水で清め、拝殿で二拝二拍手一拝。心が清められるのを感じる。

080831_3.jpg薄暗い拝殿の中を見ると、きらきらとした光が見える。それはこちらを向けて据えられた丸鏡。丸鏡には、自分が映っている。それを見て「あぁ・・・神って、自分自身だったんだ・・・」なんて不遜な思いがぱっと脳裏に浮かんできた。

神社において、神は姿なき存在。それは鏡に映るこの世の全てが神であると、暗にそう示されているように感じてしまった。あるいは、鏡は心の象徴で、澄んだ心はありのままに全てを映すということか。ともあれ、この思いつきにドキリとして感動がこみあげてきた。

リゾートは遠くにあるばかりではなく、身近には清き水と森に抱かれた最も素晴らしいリゾートがあるんです。類まれな素晴らしきネイチャーの象徴・・・それが日本の神社だ。僕はそう思う。

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テーマ:スローライフ - ジャンル:ライフ

立場川キャンプ場

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今回は、僕自身の中でもベスト5にランクインするキャンプ場をご紹介します。

場所は信州の富士見高原。八ヶ岳山麓の真夏でも涼しくて、お盆の8月15日のピーク時でも空いている、ほんとうに気持ちのいい穴場キャンプ場です。雰囲気としては、道志の森キャンプ場を明るく、さらに気持ちよくしたような場所。

080830_3.jpg立場川といえば登山をする方であれば阿弥陀岳のバリエーションルートである阿弥陀南稜を思いおこす方も多いに違いありません。この清冽な川は立場岳を水源として上部は深く険しい谷を流れくだり、その一部の水流が農業用水としてキャンプ場内を流れています。そして、最終的には釜無川へと合流。

立場川キャンプ場は諏訪南ICからもわずか(約20分)な距離。アプローチの利便性に優れ、からっとした高原特有の気候で夏でも肌寒くすごせる上に、森と川を擁したキャンプ場では自然環境での水遊びまでできるのだから、極楽度はかなり高い・・・
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テーマ:キャンプ場情報 - ジャンル:趣味・実用

信州の古い郵便局

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JAPANESE STYLE-13
信州の山間の郵便局


信州の山間の村を歩いているとき、思わず目に飛び込んできた建物があった。

遠目から見て、ややピンク色がかった朱鷺(とき)色の建物は、長崎で見かける洋館とそっくりだ。最初は「教会かな?」と思ってしまった。戦前に建てられたキリスト教会の多くは、このような和洋折衷の洋館建築が多く見られる。

こうした古い洋館には、日本の伝統を受け継ぐ大工職人の手になる洋風建築物ならではの気品と様式美が息づいている。郵便局といえば地域の名士が担ったものだ、という話を聞いたことがある。もしかしたら名士ゆえの財力で洋風の建物を大工職人に依頼したのかもしれない。

房総に残る、古い時代の学習院初等科の建物や教会もこんな情感豊かな気配を醸している。竹久夢二の時代を僕は知らないけれど、たとえば大正ロマンとか、もっと遡った明治の洋館などに通じる、懐かしさがある。

これが現在の洋館だとこんな独特の気配など漂ってはこない。これは知人の建築家に聞いたことだが、メートル法ではなく”尺貫法”でデザインすると、それだけで独特の気配が生まれる、という。実際に計測したわけではないからなんともいえないが、もしかしたらこの郵便局は尺貫法でデザインされた洋館なのかもしれない。

080829_2.jpgいま現在、使われているのか、いないのか。扉は堅く閉ざされていて人の気配はない。

誰かに話を聞こうにも、いつまで突っ立っていても誰一人通りかからなかった。二階の壁面の郵便マークが、どことなく十字架に見えてしまった。


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テーマ:レトロを巡る旅 - ジャンル:旅行

禁煙の理由(わけ)

なぜか7月13日から、突如として禁煙をしてしまった。

”禁煙をしたい”とそれまで思っていたわけではない。かつて、1年ほど前にタバコをやめようとふと思ったことがあった。そのときは1週間ほど禁煙を継続しているときに「なぜタバコをやめようとしているんだろ」と思ってしまったため、その夜、ぷかりと一服してしまった。

こうしたタバコのおかげで、田舎暮らしの怪異譚を記事にすることもできた。タバコさまさまだ。では、なぜ今タバコをやめようとしているのだろう。これが明確でないと禁煙する意味がない。せっかく、ぷかりと燻らす仕事の後の一服が楽しみなのに、それをわざわざやめようなんざ、意味もなく夏の夕方のビールをやめろ、というのに匹敵する。

そのきっかけを作ってくれたのがノブさん(現:野宿屋さん)がアップした以下の記事。

◆ニコチンパッチ de 「断煙」成功 ?!◆
http://nozyukuya.blog.so-net.ne.jp/2008-07-10
タバコが健康に悪いとか、人様の迷惑になるとか、町を汚すとか・・・そんな大層な理由ではなく、なんとなく「タバコに縛られているような生活が息苦しくなったから」であり「タバコを求めてTASPOもないまま店をウロウロする」自分が嫌になったから。

つまり、自分の判断で吸ったり吸わなかったりが選択できない状況。吸いたい、という衝動がこみあげてきて、多くはこらえるけれど、ごくたまにその衝動にコントロールされるようにタバコを吸ってしまうことの悔しさ。そんなときに、コントロールできていないのに、また自由じゃないのに・・・これは自分の意思でコントロールして吸ったんだ、と僕は自分に言い訳していたような気がする。そして、本当に自由なら5年間吸わないでいられる?と自問してみた。

禅でいうところの、本当の自由とは食欲や性欲、睡眠欲、快楽欲(音楽・美術ほか)などからの離脱をめざして修行し、本当の自由を手に入れようとするけれど、タバコもそれと同じように強力な欲で僕を縛ってしまっていることに気づいたからだ。

喫煙を完全にコントロール下においているのであれば、別に夜タバコを切らしても、ぜんぜんへちゃらだし、タバコを持たないで人里はなれた場所に数日間潜伏するとしても、なんとも思わない。今考えれば、出かける際にタバコを探してバッグに入れる、というのは完全に中毒だと思う。しかし、別に中毒が悪いわけではない。ただ、縛られている、ということ。

そして、こんな状態から抜け出してのびのびできたら気持ちいいんじゃないかな、とノブさんの上の記事を読んで感じたため、その瞬間から禁煙開始(笑)手元にあった吸いかけのタバコは今も机の上に乗っている。

当初の2週間は禁煙パッチを使用。しかし、パッチを貼っている時間は朝の9時頃から夕方16時頃まで。真夏だったので、汗ではがれてしまったため7時間程度しか使えなかった。おまけにパッチは高額なので、もったいないから10日間過ぎたあたりで貼るのをやめてしまった。

貼るのをやめた最初の二三日は吸いたいという衝動のようなものがこみ上げるが、これが自分を縛っているものの正体と踏んで、ちょっとだけ深呼吸。十数秒もすれば欲求は消える。

これを繰りかえすうちに、衝動回数は激減し、二ヶ月目を目前とする今では日に数回ほどの軽い喫煙欲求のみ。この欲求は、まさに悪魔のささやき。なぜなら“もう吸わなくても平気になったんだから、いま一本吸ってもだいじょうぶさ。じゅうぶんにコントロールできているよ”なんて、理路整然と誘惑してくるのだから油断ならない。

ふとわれに返って、このささやきは“一本吸いたい”という無意識の欲求じゃないか。まだ中毒の根っこが残ってやがる、とささやき声を粉砕。今後、一切タバコを吸いたくなくなれば、そのときこそは、人のすすめで一本ぐらいは吸ってあげてもいいかもしれない。

自分から吸うのではなく、杯同様に、人から「一本どうぞ」ってすすめられたら、断らないで受ける。これを始めるのは、禁煙して二年経過後くらいからかな。それと、すすめタバコは一月に1本まで、って規約を作っておかないと危険ですね~せっかく獲得した自由がふたたびタバコに剥奪されて支配されてしまう(^^;;

かつてタバコはネイティブアメリカンの間で神聖なる儀式だったんですよね・・・しかし、なぜネイティブアメリカンにガンがないのでしょうね?それが不思議です。

(本日:禁煙46日目)

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テーマ:美容・健康 - ジャンル:ライフ

千見おやきセンター

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信州での楽しみのひとつに“おやき”がある。

ナス、切干大根、野沢菜などにひと工夫を凝らした具材を皮で包んだものに焼きめをつけてから蒸して仕上げる郷土料理。信州の街道を車で走りながら、注意して家並みを眺めていると、“おやき”と書かれた小さな看板がけっこう目に付く。こうした看板を見ると、僕は軒並み立ち寄って、できたての“おやき”をひとつ・ふたつと買い入れてしまう。

中には、おばあちゃんが独りで切り盛りする家屋といっしょになった小さな店があたりまえにあったりして、店先での何気ない雑談がとても楽しい。おばあちゃんが若かりし頃、避暑に訪れた旧制高校の男の子がとても素敵だった話などを、まるで少女のように頬を染めながら話してくれたこともあった。

そんな“おやき”道中で、通算して、おそらくいちばん多く“おやき”を買い入れた店がここ。白馬や大町に向かうときに使う県道長野大町線の街道沿いにある店「千見おやきセンター」だ。

味は独特で、人によって好き嫌いはあると思うけれど、僕にとっては絶品の類。特に大好きなのが“切干大根”のおやき。コクがあり、甘辛くて、じんわりと旨みの後味が後をひく。

080827_2.jpg今年、僕がここを訪れると、写真の方に「どちらから」と聞かれた。「千葉からです」と答えると、彼はニッコリと微笑んで「私は昔、千葉に住んでいたんですよ」と話しはじめた。僕が住んでいるのは外房だと教えると、彼は都心に近い「柏」に住んでいたらしい。どうして信州のここに居るのか、それを聞くのを忘れてしまったが、ストレスもなくマイペースで気持ち良さそうに働くその姿を見ていると、この何気ない毎日が幸せなのかもしれないな、と思った。

さて、おやきのラインアップ。あずき、ニラ、切干大根、かぼちゃ、しめじ野菜、なす、野沢菜の合計7種。値段は1個140円也。うっすらと甘みを加味した皮のモチモチした食感など、これはクセになりますよ。

千見おやきセンター
場所:長野県大町市美麻千見28728-1
電話:0261-29-2271
営業:8時~17時
定休:土・日・祝日

地図はこちら

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テーマ:美味しいもの - ジャンル:グルメ

木霊(こだま)

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記憶のかけら


うっそうと茂るブナの森を歩いているときのこと

僕のほか誰もいるはずがないのに、背後にふと幽かな気配があった
振り向いても、一面のブナの森に一本の林道がのびているだけ

信州の林業家に学生時代に聞いた話を思い出した
チェーンソーを持って山に入ると木々がざわめくのが聞こえる
彼は、確かにそう話してくれた

木々が、切られるのを知って、ザワザワとざわめく
その気配は散策で山に入ったときとは明らかに違うのだという

それが何なのか僕にはわからないけれど、
太古の昔より、
木霊(こだま)という存在があることだけは知っていた
木の習合意識か精霊か、あるいは神なのか
ともかくも自然の未知なる存在なのであろう

僕を振り向かせたのも、
そうした未知なる存在、木霊かもしれない


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テーマ:不思議な体験 - ジャンル:

Blogデータが消失する前に

2008年9月5日 加筆

関連記事:ナチュラムの罪http://clubnature.blog59.fc2.com/blog-entry-1.html

不正アクセス、顧客情報漏洩事故における情報公開を、上場への影響を考えたものか、故意的とも思える先延ばし対応などでミネルバ・ホールディングス(ナチュラム)ってどんなものだろう、と思い始めた昨今。

とにかく会員登録しているあるいはカード登録している人が早急に対策しなければならないことは、パスワード変更家族情報など余計な登録情報の削除、そしてクレジットカードの再発行だ。クレジットカードの再発行の手数料はナチュラム負担

カード会社に「ナチュラムの件なのですが」と伝えたところ「ぜひ、早急に手続きしてください」と言われ、やっぱりこれは緊急事態だったんだな、と再認識。

ナチュラムに関しては、数年前に購入したカヌーに不具合があり、それの対応を依頼しようと電話したところ「そういう不具合はありえないです」などと取り合ってもらえなかった一件以来、消耗品以外の購入は見送っていた。そのカヌーは、未だに不具合を放置したまま愛用している。

このときに芽生えたナチュラムへの小さな不満だったが、会員の経験談を見てみると、ナチュラムのユーザビリティへの不満はいたるところに転がっていた。これらに加え、今回のユーザーより自己都合優先の対応と、それに続くアクセスの不具合・・・・ほんとうにイライラする。

発表だって、どこまでが真実なのか、正直疑わしくもある。カード情報も下四桁は漏洩していない・・などと表面上言ってはいるものの・・・・

現在、他のブログへの移転も視野に入れて模索しているけれど、このままナチュラムで今後もblogを続けるにしろ、これまでのblogのデータのバックアップはしておいたほうがいい。サーバが吹っ飛んだ、なんてことにならないとも限らないし。利用規約が密かに改定されているのをご存知だろうか?

それによると数々の自社保身だけを考えた規約中に「ブログのデータ消失などに関しては一切の責任を負わない」ようなことが書かれている。つまり責任放棄をしてしまったのだ!
これはアブナイ!!

データがきれいさっぱり消え去ってしまう前に、これまでにアップした大切な記事は確保しておいたほうがいい。そして、ナチュラムでの買い物は安全性が確認できるまで利用しないに越したことない。なんせシステムのプログラムソースが普通にグーグルで外部に丸見えだったということなので、これはかなり危険。

オンラインカジノでカードを不正使用された方はじめ会員で被害者は出ていますし・・・今後のことを考えると退会はせずに重要な個人情報だけ消しておく、というのがいいと思います。

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テーマ:ちょっとヤバいニュース - ジャンル:ニュース

貧乏暇あり

東京での安定した生活基盤を捨てて、逃避するようにして移住した房総半島。本当は信州の飯田あたりに移住しようとしていたのだけれど、偶然が重なって、気づいたら外房にいた。自分で選んだというより、見えない大きな手で襟首をつかまれて、ポトンとここに落とされたような気分だ。

ここでの暮らしは、時間はあるがお金がない。今までだったら、大抵の好きなものを迷わずに手に入れることができたけれど、今では着衣ひとつとっても、買うときに慎重に検討する。それほど収入に差が出た。しかしそれが嘆かわしいかと問われれば、そうでもない。もちろん自分の暮らしを肯定する気もさらさらない。

都会暮らしと田舎暮らし、それぞれに良いところと悪いところがある。

時間があって、のんびりと毎日が過ごせ、家もそこそこ広い。空間的ゆとりと時間的ゆとり。これが僕の田舎暮らしだ。いっぽうで金銭的なゆとりは無い。つまり貧乏暇あり状態。変わったことといえば闇雲に買い物をしなくなった。これを肯定的に考えれば、消費しなくなったということになるのだけれど、経済活動への貢献度が低くなったということでもある。

このように皆が皆、僕のような、お金の乏しい田舎暮らしをしてしまうと、日本経済が立ち行かなくなってしまうに違いない。そうなると円が弱くなり輸入が負担増となり物価が上がるだろう。福祉だって悪くなるかもしれないし、優良な土地は全て外資に押さえられてしまうに違いない。つまり、日本の持ち主は外国資本ということにもなりかねない。

ということを考えていたら、やっぱり多くの方には都市部でビジネスに励んでいただいて、そのおかげで僕のようなはみ出し者が田舎暮らしできるんではなかろうか・・・なんてことを思ってしまった。新しい登山靴、新しいザック、新しいテント・・・欲しいものは限りないけれど、そのひとつひとつの欲望に面と向かい合って、頭を捻る。

今までだったら、欲しければポンと買えたのに・・・なんて思わず、登山靴を買う為に、まるで遠征計画を練るように思案をめぐらすのだ。近頃、これが楽しい。貧乏暇あり、の秘やかな悦楽だ。

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テーマ:田舎暮らし日記 - ジャンル:ライフ

白駒池キャンプ場:バックパッキング天国

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キャンプの中でも、とりわけネイチャーなのは、なんと言ってもバックパッキングでのキャンプ。荷を背にし自分の二本の足で歩き移動する。たったこれだけのことで、オートキャンプと比べ物にならないほどに自然を楽しむことができるのだ。

車で移動して観光するのと、歩いて移動して観光するのとでは、移動手段が違うだけで大きな差などあまりないように思える。しかし、実際に歩いて見ると、これが雲泥の差であることに気付く。

車で移動していると、実体験は車を降りた観光ポイントのみ。しかし二本の足で歩くと、点と点を結ぶ途中の全てが実体験となる。おおげさに言えば、車移動時の風景は、居間でDVDを楽しんでいるのとさほど違いはない、と思う。

背に荷という実体。風や陽射しや地上の傾斜を一歩一歩感じながら歩くという実体。こうして歩いた自然は、観光ポイント(キャンプ場)だけの分断された実体験とは違って、その一部始終が貴重な体験となって宝物のような記憶になる。だから、大人だけでなく、ぜひ子供にはバックパッキング体験を。

こうした素晴らしいバックパッキング型キャンプは、どんどん実践者を増やしている。人気のスポットはやはり上高地。小梨平キャンプ場や徳沢キャンプ場、ちょっと足を伸ばした涸沢のテン場が人気だけれど、上高地を超えるほどの気持ちいいバックパッキングスポットはまだまだ数多い。 【“白駒池キャンプ場:バックパッキング天国”の続きを読む】
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テーマ:キャンプ場情報 - ジャンル:趣味・実用

究極のリゾート

=ClubNature仮想調査室潤・3=


手にした雑誌にこういう記事が掲載されていた。

「この贅沢な空間こそがリゾート・・・アルファトマム・・・」
「リゾートの究極は温泉。温泉といえば箱根。箱根は宮ノ下の富士屋ホテル・・・」
これを目にした次の瞬間、僕は乱暴に雑誌の頁を閉じて、ゴミ箱に放り込んでしまった。リゾートについて、僕は一握りの貧しいばかりの知見しか持ち合わせてはいないけれど、それでもこの記事を読んだ瞬間、どうにも浅はか極まりない記事内容にムカムカしてしまったのだ。

僕らは普段なにげなく“リゾート”っていう言葉を使っているけれど、そもそもリゾートって何なのだろう。

避暑・避寒・保養のための土地(大辞林)
避暑・避寒・行楽などのための土地。保養地(大辞泉)


しかし英文でresortとは、上記同様の意味を持つ以外に、他力本願、助けを求めたり、何度も帰る場所・足しげく通うなどの意味を表す場合にも使われる。

つまり、何か外部からの助力を求めて足しげく通う、という本来の機能なり意味が隠されているのではないのか・・・と、ここまで考えたとき、はっと思った。避暑にしろ避寒にしろ、それは暑さ寒さから逃れるために助けを求める行為なのではないのか、と思ったからだった。さらには、避暑避寒など快適に過ごさせてくれる場所に繰り返し足しげく通う・・・つまり、こういうことが、やがて避暑避寒保養のための土地をリゾートと呼ぶようになったのではないのか、と直感したからだった。
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テーマ:スローライフ - ジャンル:ライフ

中山高原キャンプ場

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昨年のお盆は奥日光の菖蒲ヶ浜キャンプ場で、まるで難民キャンプ状態の地獄を味わったため、次回の(2008年)のお盆の周遊キャンプは“マイナーな低規格”キャンプ場を利用することを堅く心に誓ったもの。

そして今年のお盆に利用したのが「カヤの平高原キャンプ場」「中山高原キャンプ場」「夢の平キャンプ場」「立場川キャンプ場」など、あまり知られていな穴場なキャンプ場ばかり。

中でも中山高原キャンプ場は北アルプスの山々をハイキングするにはうってつけのキャンプ場だ。場所は木崎湖からわずかの場所。ガイドブックには掲載されていないため、利用者は、地元の方がデイキャンプするかボーイスカウト以外ほとんどなし。
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カヤの平高原キャンプ場

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夏の盆時期であっても、空いていて、美しくて、非常に涼しいキャンプ場。それが信州のカヤの平高原キャンプ場です。人に教えたくないキャンプ場ベストテンに入る、それほど大好きな場所です。

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場所は長野県の北部の奥志賀高原。野沢温泉や秋山郷キャンプ場(のよさの里)のある秘境・秋山郷へもわずかの距離。周囲には高標山や鳥甲山がそびえ、美しい湿原も広がっている。特に周囲360度の展望が楽しめる高標山や、ミズバショウ、ニッコウキスゲなどの高山植物が人知れず咲き誇る湿原のトレッキング、散策が思う存分楽しめる・・・まさに楽園のような場所。

人に言わせれば、ここのブナの原生林は日本一美しいのだという。まあ日本一かどうかは別として、ブナや白樺、ミズナラといった、杉の植林によって破壊される前の日本古来の瑞々しくて透明な森が体験できる貴重な場所。

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そういえば昔DVDで、樋口可南子扮する女医と寺尾聡演じる売れない小説家の夫婦が繰り広げる不思議なほどゆっくりとした時間の流れる、ほんとうに気持ちのいい田舎家での暮らしを描いた“阿弥陀堂だより”という映画に、ここのブナの原生林が登場していた。

阿弥陀堂だよりが好きな人にとって、きっとカヤノ平は、心の原風景のような、とても懐かしくて大切な場所に思えるに違いない。

トイレ(水洗式)、水場もシンプル・キレイで、キャンプ場の他には、高原ロッジが建っている。風呂は宿泊者が少なければ高原ロッジで500円で入ることができる。通常は300円で3分間のシャワー利用となる。キャンプ場の設備はそれだけ。実にそっけないほどに簡素。だからいいのだ。シンプルキャンプ。

080821_5.jpgしかし、散策に最適なコースはとても充実していて、高山植物咲き誇る「北ドブ湿原」「南ドブ湿原」、白樺林が美しい「ドブ平歩道」、ブナの巨木が楽しめる「大ブナ歩道」など、登山は苦手で・・・という方でも、素晴らしい景観に心を奪われつつゆっくりと歩けるコースが数々ある。

スケッチブックを片手に散策する人やカメラを担いで歩く人など、ふつうのキャンプ場とは違った、ネイチャーリゾートな空気が流れている。とっても、気持ちいいキャンプ場です♪


◆カヤの平高原キャンプ場◆
電話:0269-82-3123
現地直通:090-4547-5188(高原ロッジ衛星携帯)
期間:6月上旬~10月中旬
料金:900円/1泊(持込テント1張り)+入山料金100円/1人
※サイトに車を横付けも可能です。
地図はこちら
公式HP
森林セラピーポータルHP

romoさんの、カヤの平高原キャンプ場のレポート記事です。
美しい写真でカヤの平の自然とアクティビティが紹介されていて、オススメです!
LAUTAN(らうたん)

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テーマ:キャンプ場情報 - ジャンル:趣味・実用

立ちカマド

◆縄文時代から変らぬカマドのスタンダード

今回のオートワンデリングで発見した面白いもののひとつはコレ。立ちカマドです。

場所は新潟県の山間部の静かな村落の空き地です。いったい誰がこれを作り、そして何を調理したのでしょうか。

煤で真っ黒な自在カギを見れば、かなり使い込まれているようです。


実は長野のキャンプ場でも、これと全く同じ立ちカマドがサイトに作られていたのを目撃しました。普段あまり目にしない、こうした立ちカマドを何度も目にできてとてもうれしいです。

さて、この立ちカマドですが、“ロープワークの縛りの基本で作るトライポッド”の記事で使用した“巻き結び”と“はさみ縛り”ですぐに作れます。巻き結びは「クローブヒッチ」あるいは「インクノット」とも呼ばれ、ロープワークの基本中の基本です。特に丸太で何かを作る際には、始めと終わりは必ずこの巻き結びになるので、覚えておくと便利です。

丸太の一本に“巻き結び”でロープを結んだら、二本の木の一端を“はさみ縛り”で結束し、足を広げればA型フレームの完成。このA型フレームを2組作って、上に横木を乗せたのが、この立ちカマドです。

使用する自在カギは木の枝の根元をカットしたものですね。立ちカマドに使用されているA型フレームはさまざまに転用でき、たとえば小屋を作ったり、下に床を作って簡易ベッドにしたり多彩に変身します。

キャンプで、もしも直火可能であれば、こうした立ちカマドを作るのも、きっと楽しいはずです(^^

◆関連記事◆
ロープワーク:クローブヒッチでトライポッドを作ろう

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テーマ:ナチュラルスタイル - ジャンル:ライフ

6座登頂・極楽キャンプ

8月15日、終戦記念日。悲惨な戦いに命を賭した誇り高き日本(NIPPON)の先人たちに黙祷を捧げます。

さて、今年の僕の夏休みも終戦記念日の今日まで。熱い日差しの下、せみしぐれが充ち満ちて、部屋のレースのカーテンが温い夏風をはらんで踊っている。無条件降伏が冬でなくてよかったと、この明るい夏景色を見ながら思う。そして、自由気ままにキャンプや登山ができる幸せに感謝。

この夏、僕は今まで行きたかった場所をまとめて訪ねた。いちばん行きたかったのは針ノ木岳の雪渓下にある山小屋・大沢小屋。

ここは登山黎明期に活躍した登山家・百瀬氏の御子孫が経営している伝統ある山小屋で、十代の頃北アルプスに入るときに、扇沢から山道をたどり、たいていこの小屋でひと休みした思い出の場所。
※ハッキリ言ってセルフ撮影は難しいです(^^;; ガレ場の下でデジカメセットし、シャッターを押し、急いで上に駆け上がり・・・間に合わずにパシャリ・・・こんなことを繰り返したため、登山より体力を消耗しました(^^;; もうゼーゼーです。

この針ノ木岳を柱に、毎日ひとつずつ山に登って、6日間で6キャンプ場、6座を楽しもうという贅沢な計画。久しぶりの6座と、久しぶりの6キャンプ場。車で移動するけれど、連日の移動および低規格のキャンプ場のためオートキャンプができないため、道具は設営撤収のスピードアップを図るため、コンパクト&スリムな“シンプ尊”を目指した。

(行程)
7日(木曜日)深夜出発
8日(金曜日)荒沢岳:奥銀山キャンプ場(泊)
9日(土曜日)苗場山:カヤノ平キャンプ場(泊)
10日(日曜)小熊山:中山高原キャンプ場(泊)
11日(月曜)針ノ木岳:姫木平キャンプ場(泊)
12日(火曜)蓼科山:夢の平キャンプ場(泊)
13日(水曜)北八ツ周遊トレッキング:立場川キャンプ場(泊)
15日(金曜)帰宅

(ClubNature次回のバックパッキングコースPlan)
中房温泉のテント場に連泊しつつ、2つのバックパッキングコースを歩きたい。
◆コース1:信濃富士と呼ばれる名峰有明山から北西方面に延びる尾根を歩きたかった。2283のピークを経由し清水岳⇔馬羅尾山、東餓鬼岳を経由しベース着。
◆コース2:中房川⇒東沢乗越、2723mのピークの雪渓で雪遊び⇒燕岳⇒燕山荘で昼寝⇒合戦小屋⇒富士見&セカンドベンチ経由でベース着。

◆おまけコース1
鷲羽岳から荒廃した伊藤新道をところどころ辿り、湯俣川を湯俣温泉まで下降するということをやってみたい。たぶんコース下部では川水が温泉まじりとなって気持ちいいに違いない。つまり、温泉の沢水に浸かりながら、沢の中をザバザバと下の山荘まで下降するという、なんとも贅沢な計画。ここには大きな滝はないので、下降に伴なうリスクは少ない。これは、秋以降の計画。

◆秋のアルペン気分満喫コース(前穂北尾根)
上高地 ⇒ 涸沢テント場(泊) ⇒ 5.6のコル(前穂高岳・北尾根)⇒ 前穂高岳(泊) ⇒ 上高地
このコースは大好きなバリエーションルートで、秋の紅葉時期に登る予定。ClubNatureはキャンプ系ブログですが、このコースだけはもしかしたら記事にするかもしれないです(^^

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

怖いキャンプ

記憶のかけら


夏場になると、盛んになるのが怪談。どうして夏に怪談なのか。冬ではいけないのか。こんな疑問を常々思っておりまして、こんどゆっくりと考察してみたいと思っています。

さて、アウトドアの怪談なんていうものがございますが、古くは多くの怪異は山野を舞台にしておりますから、今で言うところのアウトドア。古くなくとも、戦前戦後の記録などをひもときますと、秘境だった黒部川流域には、多くの怪異が報告されております。特に、怪異の中心地点は、現在の薬師小屋近くのカベッケが原。カベッケとは河童あるいは化け物というような意味で、小屋や登山道などないかつては、このあたりでビバークすると、たいていさまざまな怪異に遭遇したといいます。

がやがやと人の話し声が近づいて、テントのすぐ横までやってくる、なんていうのは茶飯事のこと。メキメキと木が倒れる音がそこらじゅうで発生するも、倒木など見当たらない話や、正体不明の破裂音がひっきりなしに聞こえたり・・・と数知れず。

これらは妖怪のようなニュアンスも感じられます。しかし、これが現代風になり、さらに自分が体験するとなると・・・

場所は山梨県道志村の某キャンプ場。丹沢登山の基地になる、気持ちのいいキャンプ場を探しているときのこと。行き当たりばったりに見つけたキャンプ場に入り、ひとけのない場内の好きな場所にサイトを設営。理由もなく場内の一角にふと嫌な気配を感じたが、そのときは別に気にするほどではないため、忘れてしまった。

しかし、後で知ったのは、このキャンプ場で自殺があった、という噂。トイレの裏で、垂木に紐をかけての首吊りということで・・・嫌な感じだな、と思った場所とドンピシャ。実際に役所に問い合わせて確認したわけではないので、なんとも言えないけれど、都市伝説ではその幽霊がこの付近に出るとされていた。営業妨害になるので名称は伏せたままにします。

しかし、道志の山中を歩くと、深い森の中に使われなくなったキャンプ場跡地や朽ちかけたロッジがたくさんあるので、こっちのほうが気味悪さは数倍上かもしれません。こうした話とは別に、キャンドルランタンの灯りだけで周囲の里山を散策するのも、けっこうどきどきするもの♪ ゆらゆら揺れる炎と影で、怖さは倍増です(^^;;

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テーマ:現象 - ジャンル:

上を向いて歩こう

視線の先に気持ちいいほどの空がある

東京にいた頃は
いつも目の前の人ごみと
変わり映えのない足元ばかりを見ていて
今日の月齢さえも、思い浮かばぬ日々だった

満月なのか
三日月なのか
それさえも知らなかった

目線をあげて生きる習慣を
忘れてしまっていた東京LIFE

上を向いて歩こう
空には自然のリズムが満ちている

上を向いて生きよう
たったそれだけで人生がちょっとだけ変わる

そして
上を向いて
こっそり・・・笑ってみよう
たったそれだけで心がちょっと軽くなる

上を向いてはいても
交通事故には気をつけよう

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テーマ:ナチュラルスタイル - ジャンル:ライフ

チョークバッグ

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=ClubNature仮想調査室=


前回、ファッションとしてアウトドアを楽しむのは自由、という記事をアップしました。登山をしていると、自分の経験値をベースにした視点でしか物事を見れなくなる、ということを思い知らされることが数々あります。

学習効果の弊害かもしれないですね。生きてゆく知識として、経験を蓄積するわけですが、それによって物の見方が固定してしまう、ということがあります。新しいアイデアや価値観は外部からもたらされる、というケースは多くて、たとえばチョークバッグ。

クライミングの際に、滑り止めのチョークを入れておくバッグなのですが、これを日常に使用するということは思いもよりませんでした。今では、クライマー以外の方が、ケータイなど小物入れとして、チョークバッグを愛用している姿はあたりまえになりました。万能蒸し器転じてフジツボSPとした、転用の視点ですね。

かくいう僕は、日常では、いまだにチョークバッグは使用していません。これは、あくまでもチョークを入れるものとしての経験則が刻まれてしまっているので、なかなか気軽に使う気にはなれません。僕にとっては・・・・たぶん、サーフボードをテーブル板として購入するようなものかもしれません(^^;;

080809_2.jpgちなみに、チョークバッグの中に僕が入れているのは、チョークボール。チョークの粉の玉です。パフパフ煙になって飛び散っていかないし、手を入れてボールをちょっと握るだけで適量のチョークがつくので便利です。

あ!いま思いつきました!僕はこの中に蕎麦打ちの際にそば粉を入れるとか・・・釣りの際に撒き餌を入れる?
だめだなぁ・・・キャンディーとか?ガムとか?子供だったらそれでいいけど、大人だし。だったらいつも紛失しそうになる車や家の鍵一式をここにチャリン・・・そうそう、プライベートでの名刺入れなんてどうでしょね(^^? え?退場?・・・・(((((;.; シクシク

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

ハンマー

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ピッケル、アックスというように似たようなアイテムが続きます。先日、道具ケースのハンマーを見ていたら「長い間、こいつにピトン(ハーケン)の歌声を聞かせてないなぁ・・・」と、しみじみと思ってしまった。

これは、サレワという名門メーカーのロックハンマー。岩登りの際にハーケンを打ち込むときに活躍します。重量バランスはさすがという他なく、岩の上で手首だけを使って打ち込めるよう計算されていると思われる。

ここ1年ばかりは、ソリッドステークを打ち込んでばかり。絶妙な重量バランスのため、ハーケンに比べると、ほとんど力を必要とせずに打ち込めてしまう。ソリッドステークの音は、とても甲高く澄みきった歌声。しかし、こいつが本当に聞きたいのは、飛ぶ鳥の鋭い羽音が唯一BGMの岩壁で、クラックに打ち込まれるたびに音色を徐々に変えるピトンの歌声。決して高音の澄んだ音色ではないけれど、命を託すことのできる頼もしい響だ。

080807_2.jpgときどき、沢登りには連れて行くけれど、ほとんど残置ハーケン&スリング利用で出番なし。それでも、こいつは従順なヤツで、キャンプ場で文句も言わずにペグを打っている。そろそろ秋口頃に、山で本来の仕事をしてもらわねば、僕はひどいオーナーということになっちゃいそうだ。それに、僕だって、彼の本来の歌声を聴きたくてたまらない。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

ほのかな宿 樹林

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奥日光でいちばん気持ちのいい場所
ほのかな宿 樹林


軽井沢よりも、どこよりも
もっともリゾートらしい風格と伝統を持った場所、奥日光。

080806_2.jpg


その奥日光で、好きな場所として菖蒲ヶ浜キャンプ場を
何度も記事にしてきたけれど、もうひとつ好きな場所があります
かつて日光グランドホテルと呼ばれたホテルです

実にリゾートらしい、非日常的な空気感を持つ宿「樹林」
なによりも、ここの露天風呂は、入る価値あり

菖蒲ヶ浜で数泊キャンプしたら、
夏休みの残りを樹林のメゾネットでゆっくりすごす・・・
奥日光の自然を満喫させてくれるネイチャーな宿です

◆関連リンク◆
樹林HP
http://www.nikkograndhotel.co.jp/jurin/index.html

やっぱり気持ちいい【奥日光・菖蒲ヶ浜キャンプ場】
http://clubnature.naturum.ne.jp/e565502.html

080806_3.jpgちなみに昨年2007年お盆の奥日光の休暇村キャンプ場は、このようにものすごい混雑でした。ここは陽射しを直接浴びるため、菖蒲ヶ浜キャンプ場よりも数倍もの暑さ。日中サイトにいると、熱中症になりそうです。


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テーマ:温泉♪ - ジャンル:旅行

さざれ石

=ClubNature仮想調査室=


日本の国歌である「君が代は」の原型は『和漢朗詠集』あるいは、古今和歌集の読み人知らず、の歌と云われます。

“君が代は千代に八千代に細石(さざれいし)の巌となりて苔の生すまで”という歌詞ですが、子どもの頃近所の学校の先生をしている大人に疑問をぶつけたところ「石が育って大きくなるなんていうことはあり得ません。この歌詞は間違ってます」と言われたことがありました。

080806_2_20090117110804.jpgその後、中学、高校、大学と進学し、地質学の守屋教授はじめ、様々な先生と出会い師事し、今まで知らなかった興味深いことを教えられました。岩が風化し小石になり、砂になり・・・やがて、堆積し凝り固まって、岩となる・・・

これは岩石ができあがる仕組みのひとつですが、この途中段階の“さざれ石”がこの画像です。採取地点は石老山です。

堆積した砂や土、小石が固まり、長い長い年月の果てに大きな巌になる。そしてその巌にもやがて苔むすときがくる・・・君が代の歌詞は、よく読み含んでみると、とっても奥深い素晴らしい歌です(^^

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

SIMONDのピッケル

【逸品CLUB】SIMOND SuperD


080804_1.jpg少年の頃、親から譲り受け、17歳頃まで愛用していたピッケルがあります。フランスのモンブラン山群の登山基地として賑わうシャモニーの鍛冶屋・シモン家が手作りしたシモンのピッケルです。

シモン家がピッケルを作り始めたのは1860年代。アドルフとフランソワの兄弟によって、シャモニーモンブラン登山者のための道具が作られたのが原点といわれています。この初代兄弟の意思を受け継ぎ、1900年代初頭に2代目となったのがクラディウス・シモン。そしてクラディウスの後を引き継いだ3代目、ロジャー・シモンの頃になると、ピッケル、クランポンは手作りではなく量産型になり、ピトンやカラビナまで手広く扱うように。

僕が少年の頃愛用していたピッケルは、シモンのスーパーDというモデル。クラディウス・シモンにより手作りされる貴重なモデルです。

080804_3.jpgもともとシモンのピッケルは直線的なデザインでした。スーパーDでも、前期、中期モデルまでは、直線基調で構成されていますが、このスーパーDはカーブが強くなり、ピック(先端)の角度も急になっています。これは後期モデル(モデル5)で、氷の壁に打ち込んで使用することが目的になったための変化ではないでしょうか。昨日のアイスアックスは、両手に持って完全に氷壁に打ち込んで登るため、ピックの形状がさらに急降下のカーブを描いています。しかし、戦前戦後あたりは、このようなデザインのピッケルで氷壁を登っていたのですね。

こうした微妙なカーブでも、当時としては先鋭登山の道具だったのでしょう。ピッケルは登るだけでなく、滑落した際の制動ツールでもあります。頭から滑落した場合、横に転倒滑落した場合・・・様々なケースで様々な滑落制動テクニックがあります。あるいは、プレートで氷にステップを切ったり、セルフビレイ・確保のためのスノーアンカーとして使ったり・・・かなり便利な道具です。

080804_4.jpgこのような木製シャフトの手作りピッケルは、ひたすら難易度を求めるゲームクライマーが見たら、まったく使い物にならない時代遅れのモデル、と見えるかもしれません。僕自身も、使っていませんでした。「常念山脈に遊ぶ」というblogを展開されている「いまるぷ」さんの記事に“槍ヶ岳のピンバッジ”が登場しました。そこにあったのが、昔ながらのピッケルでした。

年老いたら、そのときは、以前、夜叉神峠で記念撮影した写真をアップしましたが、あのときのようなニッカボッカーにニッカーホース(ソックス)姿で、こうした時代遅れのピッケルを手にして、高低にこだわらず一年中あちこちをのんびりと山旅したいものです。もちろん、ザックは、帆布製の一本締めアタックザック

キスリングは・・・懐かしいけれど、背負いたくありません(笑)

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

道具のサビとり

あまりの夏日に、書斎で仕事するのも馬鹿馬鹿しくなったため、本日の仕事はこれにて終了。海で泳ごうと、海パンにTシャツで外に出たものの、あまりの熱さにUターン。

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夕方まで、今までお世話になったアウトドアの道具に感謝を捧げつつ、日陰でメンテナンスすることに。ジュラルミンの軽量ペグからはじまり、ストーブ、背負子、ザック、テントなどなどを丁寧にお掃除。そして最後が、このピッケル(アイスアックス)。GWに五竜でお世話になっていらい、手入れをせずにそのまま・・・おかげでサビサビです(^^;;

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丁寧に、愛する人の手を取るように優しく(笑)、砥石で錆びた部分を静かにこすります。さすがモリブデン鋼、サビはすぐに落ちました。しかし、グリップ部分のラバー劣化はどうしようもないため、シリコンスプレーを吹くだけ。そろそろラバーを張り替えたほうがいいかな・・・と思いつつ、岩のクラックに突き立ててパシャリと記念撮影。

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カッコイイ・・・やっぱりアックスは、打ち込んだスタイルがいいですね(^^


ナイフの場合、炭素鋼(カーボンスチール)の場合、オイルストーンで研いだほうがいいです。ステンレスは、なんでもOKです。掃除したあとは、金属には車の液体保護剤であるゴールドグリターで拭きあげて皮膜を作っておくと錆びません。ぜひお試しください

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九十九里の大衆食堂

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その名のとおり“大衆食堂”です。九十九里浜近くに、ぽつんとある定食屋で、観光客というより地元客やお馴染みのサーファーに愛される、じつに目立たない店。

080802_1.jpg九十九里浜といえば、キクタクなどがサーフィンの折に訪れる有名店の“焼きハマグリ”などが知られていますが、値段が高い。2000円以上しますから、気軽に食べるというわけにはいきません。

地元の方が愛用するのは、こうした目立たない店。地元ならではで、素材も新鮮だし、地元で水揚げされた地魚、アジ、イワシなどをしっかりと使用。僕は、ここのところ、この“大衆食堂”のアジ・イワシフライ定食がお気に入り。席は窓際の座敷席。

080802_3.jpg店内のクーラーは稼動しておらず、動いているのは古めかしい扇風機が一台。しかし、開け放たれた窓からは、ヒヤリと涼しい風が店内を吹きぬける。一陣の涼風、というやつだ。日なたはジリジリと灼熱の熱さだけれど、風通しのいい店内はほんとうに涼しい。窓の外からは蝉の鳴き声が聞こえる。

これまた古い小さなブラウン管テレビに放映されているのは「必殺仕置き人」。まさに昭和にタイムスリップしたような、妙に懐かしい感覚が楽しめる。置いてある少年マガジンも、年月を見ると10年前の号だったり(笑)

080802_4.jpgそうこうするうちに、アツアツのイワシ、アジフライがテーブルに。サクサクと香ばしい地元で獲れた魚のフライを食べながら、窓の外に揺れる夏の日差しを眺める。

そういえば、昨年まで、ランチといえば青山ツインタワー下のカフェ246のテラス席で食べるのが好きだった。

しかし・・・なんなんだろう・・・カフェでのランチももちろん気持ちいいのだけれど、こうした田舎のおばちゃんがてきぱき働く食堂は、なんだか気持ちよさの次元が違うような気がする。まるで「ふるさと」の心地よさというのか。完全無防備でいられる、気持ちよさ、楽さ。ありのままの自分でいられるって、昔の友だちと遊んでいるような気楽さなんだよね。

そんな自由で気楽で、肩の力も必要ない場所で食べる、地元で朝水揚げされたばかりのアジ・イワシのフライ定食。おいしいですよ。

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九十九里浜の夏景色

★country life★


昨日は、写真をたくさん撮ってあるので、言われてみれば、たった3枚だけというのもなんだかもったいないですね・・・ということで、本日は九十九里浜の海水浴写真を3枚アップ。【画像はクリックで拡大】

080802_1_20090117112416.jpg
1:蓮沼海岸のライフセーバー
昨日のライフガードは南浜。
この写真のライフセーバーは
メジャーな海水浴場である蓮沼の皆さんです。
こっちの海水浴場は海の家が立ち並んでいて、
ものすごくにぎやかです。 【“九十九里浜の夏景色”の続きを読む】
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