野宿という言葉には、僕の心を惹きつけてやまなぬ響きが秘められている。それは、ビバークやキャンプなどとは明らかに異なる類の魅惑的な響きだ。もちろん都会ではなく、あくまでも自然の中での、という話。
山中の川原での野宿は今まで回数を重ねてきたのだけれど、海辺は房総に移住してから数回しか経験していない。鴨川、館山、富津といった青い水のリーフ地帯での野宿。そして外房のからっと明るい砂浜を間近にした松林での野宿。冬はやっぱり松林が気持ちいい。

浜に通じる車道が通行止めされているこの季節。誰一人訪れることもなく、広々した砂浜は自然の楽園そのもの。野宿道具を背にMTBを走らせ、ゲートの向こうの松林に乗り入れる。そこには人一人分ほどの踏み跡のような松葉でふかふかした小道がどこまでも伸びている。

小さな藪をいくつか過ぎて、波音が近くなったな・・・と思う頃、ぽかりと目の前の藪の向こうに、こんな松と芝の実に気持ちのいい
秘密のキャンプサイトが出現するのだ。
周囲は誰の目も無く、日当たりも良好。海風も防風林で防がれてはいるけれど潮騒はそこはかとなく満ちている。

ここで野宿したのは、まだ数度だけ。
近くには海水浴場の水場もあるし、少し歩けばトイレも完備している。そして何よりも、目の前の松林をちょっとくぐれば・・・こんな砂浜が待っているんだ。誰一人いない九十九里浜は、朝晩はやや冷えるけれど、日中はぽかぽかと実に気持ちがいい。
九十九里浜の、お気に入り野宿ポイントのひとつです。
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