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PROFILE
Zetterlund
Author: Zetterlund
クラブネイチャー管理人です。犬を連れ、キャンプを愉しみながら、ハイキングやクライミング、沢登りを楽しんでいます。仕事はコピーライター、プランナー、PR。
都内から房総に移住し、4年後に山恋しくて今は丹沢の山並み見える神奈川にUターン。
山と音楽と本があればシアワセ。

メールは下記まで
info.clubnature#gmail.com
(メールの際は#を@に入れ替え)

【好きな山】
甲斐駒ケ岳、秋田駒ヶ岳、水晶岳、北岳、烏帽子岳(乳頭山)、丹沢山

【好きな曲/アーティスト】
・マーラー/ベートーベン
・チャイコフスキー
・ラフマニノフ
・アンネ ゾフィー・ムター
・松田聖子
・ジョニー ウィンター/プリンス
・ウラディーミル・アシュケナージ
・アンドラーシュ・シフ
・フジコ ヘミング
・バレンボイム


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クラブネイチャーは、山とシンプルキャンプスタイルのためのアウトドアBlog

丹沢の山並みが望める町へ

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記憶のかけら


「そうだと思ったんだ」
携帯の向こうで彼女はそう言うと、楽しそうに笑った。

ボクは「あなたが山のない海辺の町で暮らせるはずなんかない」と、
なんでもお見通しと言わんばかりの彼女の態度に、ムッとしながら苦笑するしかなかった。

若いころより、仕事に遊びに、事あるごとに集った広告制作仲間のひとりがグラフィックデザイナーだった彼女・Iさん。以前「山、夫婦、好きもの同士」で記事にしたように、彼女は当時の友人S君と結婚し、現在は青山・骨董通りにデザイン事務所を構えている。

安藤忠雄の作品を思わせる天井の高いコンクリートのシンプルな部屋にはチャーミングなデザイナーが二人在籍し、意識しなければわからないほどの小さな音量でボサノバが流れていた。この心地よさをさらに引き立てていたのは、コーヒーと品の良いフレグランスの混じったかすかな香りだった。きっとそれも、彼女のオフィスからほどちかい場所にあるフラゴナールなのかもしれない。


外房への移住を決意した当時、ごく数人の友人にだけ「外房の海辺の町に移住することにしたよ」と告げた。彼女には伝えていなかった。たいした理由などないけれど、まあいろいろ詮索されそうで面倒くさかったから、というのが当時の気持ちだった。

このことが噂で広まった時、きっと数年でUターンしてくるよと彼女は断言し、知人たちと賭けをしていることを知った。それが悔しくて、絶対に戻るもんかと思い4年半過ごしたのだったが・・・今この記事を書いているのは、実に残念なことに神奈川県の田園都市線沿線の町。

とどのつまり、ボクは彼女の予言どおりUターンしてしまったのだ。

自信たっぷりにUターンを予言した彼女にだけにはこのことを言いたくはなかった。だからUターンしたことも、颯爽と移住した手前、あまりにカッコ悪くて、ごく限られた友人にしか伝えなかった。しかしどうしたことか、Uターン後3ヶ月で彼女のもとに風の便りが届いたようで、突然携帯に着信があった
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テーマ:生き方 - ジャンル:ライフ

後悔よもやま話

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記憶のかけら


ふとした空白の瞬間に、気づけば後悔ばかりしている。

欝になる、っていうほどのものではないようだけれど、気分が落ち込み、自分がダメ人間以外の何ものでもないように思えてしまうのだから悲惨なものだ。しかし、こんなどうしようもない気持ちからレスキューしてくれるCMがある。大広の九州支社が社内制作スタッフだけで作った「大分むぎ焼酎・二階堂」のCMだ。

近道は、遠回り
急ぐほどに、足をとられる
始まりと終わりを
直線で結べない道が、
この世にはあります
(一生に何回 後悔できるだろう。)
迷った道が
私の道です

“一生に何回 後悔できるだろう。”に続けて“迷った道が 私の道です”と続くフレーズに、はっとさせられ心が軽くなった。以来このCMが流れるたびに、じっと食い入って見てしまう自分が居た。このCMの“後悔”とは行動した結果としての後悔なのではないのか。そういえば若かりし頃のこと。

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テーマ:生き方 - ジャンル:ライフ

寂しい景色

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[cop15]


なんたる寂しさ。

最初にこの茫漠とした九十九里の砂浜に立ったときの素直な気持ちだ。波音と風音ばかりが延々と続く見渡す限りに広い砂浜に充ち満ちて、ひとけ無し。人類が絶えた後を思い描くのに、これほど最適な場所もないだろう。

砂浜に座り、遠く太平洋の彼方を見ていると無我になれる。しかし、ここで人生を回顧するよりも、打ち寄せる波に触れながら、同じ海に触れている海の彼方の大陸やあるいは諸島に思いを馳せることが多くなってしまった。

ちょうど今、デンマークでは各国の環境大臣が集う締約国会議(Conference of Parties)「COP15」の真っ最中。地球温暖化による海水面上昇で水没の危機に直面する太平洋の小さな島々が切実な気持ちを訴えている。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

山、夫婦、好きもの同士

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記憶のかけら


彼女はグラフィックデザイナーで、そろそろ40歳になろうとしている。

彼女がTエージェンシーに勤務していた20代頃のファッションは、グラフィックデザイナーらしからぬ、めちゃくちゃタイトなボディコン的なものだった。おまけに強めの香水がぷんぷんと匂うので、打ち合わせのときは窓をあけて匂いを緩和させた。彼女が帰るとボクはすかさずコーヒーをドリップし、派手な残り香の中和にやっきになった。

長身で目鼻立ち整う彼女の容姿は、自分で選んだ香水同様にかなり派手だった。もしも香水がもっと奥ゆかしげに香っていたなら、彼女との打ち合わせはきっと天国のように楽しいものになっていたことだろう。

最近、たまたま彼女と会う機会があった。その際に、そろそろ40歳に手がとどくはずの彼女と青山で待ち合わせして本人を識別できないという不覚を演じてしまった。

脳裏では例の派手な香りとともに派手なタイトファッションでご登場、というシミュレーションが出来上がっていたのだけれど、彼女は人ごみの中から黒でまとめたタイトスカートファッションに黒のレギンス、白黒コンビのヒールに大きな黒いボストンとサングラス。というモデルばりの出で立ちで颯爽と現れたのだった。

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テーマ:生き方 - ジャンル:ライフ

旅と香水

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知人に香水の調合師がいる。先日、彼女にオリジナルの香水をブレンドしてもらったときのこと。すぐに使おうとした際に「使うのは、もうしばらくしてから・・・熟成させないと」と言われた。なるほど、熟成か・・・そう考えたときに”旅も香水も同じだ”とひらめいた。

旅、とひとくちに言うけれど、そのままでは単なる記号だ。

この旅という記号がどういう情景や心情や行為に置き換わるかは受け手によっていろいろで、有名観光地のドライブだったり、かつての「ふるむーんキャンペーン」にあったように、熟年夫婦の水入らずの旅を思い浮かべる人がいたり。あるいは、時間を贅沢に投入し二本の足で”奥の細道”よろしく行脚するシーンを思い浮かべる人だって居るに違いない。

自分が想起するのは、やはりマンパワーでの移動。そのひとつが山旅。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

聖なる山の清き場所

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クリックで拡大(森からのぞくヒュッテ屋根)


俗化されていない場所にカムイがいる。

精神的なものとして考え始めると、もうボクなどの頭では面倒くさくなるので、たとえばシンプルに距離感とか困難さとかにするとわかりやすくていい。

たとえば高山や深山幽谷の奥とか、洞穴とか、ニライカナイのように水平線の彼方とか、天の高みに刻々と運行する星辰とか、太陽とか、月とか・・・

そういった場所は気軽に人がアプローチすることができない。人が到達しにくいから日常ではない。そんな非日常こそカムイの住まいがふさわしいのだろう。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

憧れの屋久島

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20代半ばを過ぎた頃、偶然にも立ち寄った大きな八重洲ブックセンターの写真集コーナーで、これまた偶然に手にした写真集があった。

当時付き合っていた女性は現在のJR東日本企画という広告代理店の前身にあたる弘済広告社の人で、黒木瞳を華奢に可憐に、そして涼やかな目元を付加させたような、ものすごく魅力的な人だった。競争率もそれなりに高かったと思う。

彼女はアウトドア好きで、カヌーや登山、そして文化人類学あたりまでが興味の対象。いっしょに書店に行くことも多かった。書店デートというやつだ。コンラート・ローレンツだとかソローだとか、そういったClubNatureのコンセプトにもしている数々の偉大なるネイチャー的先駆者を教えてくれたのは彼女だったし、ボクがカヌーを始めたきっかけも、実は彼女だった。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

老人と海

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九十九里浜に通じる松林の小道にて


― 結局のところ、彼もサンチャゴなんだ

老人の小さな背中を見ながら、ボクはそう思った。

派手なキシミ音をさせながら現れた年代物の車から降りたのは一人の小柄な老人だった。車はおそらくエアコンなどというものは備えていないのだろう。風を入れる三角窓が目立つ、古いけれどずいぶん大切に乗られているのがひとめでわかるフランス車。小豆色のボディにクリーム色がアクセントになっている趣味のいいカラーリングだ。

【“老人と海”の続きを読む】

テーマ:ひとりごと - ジャンル:ライフ

オールドクライマー

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クリックで拡大


1972年5月に発行されたCLIMBING誌の表紙を飾るのは、ひとりの年老いたクライマー。幾多の困難に立ち向かったことを予感させる厳しい眼差しと、不屈の気持ちが見て取れるその口元。

ちまたに溢れる好々爺のように全てを達観したかのような穏やかさとか、諦めとか。そんなふにゃふにゃしたオーラなどこの老人は微塵も感じさせない。かっこいいではないか。この、たった一枚の古びた雑誌の表紙写真に、現在の、老人が堂々と胸を張って、人生で積み上げてきた強さや気概、気迫を示しにくい社会というものに気づかされてしまった。

さて、着古したコットン(ウール?)の着衣からのぞく、まるで手袋のように見えるごっつい手には、スイスの名匠・ベントにも見えるピッケルがのっている。

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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

寅さんの言葉に山旅する日

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あそこに登ろう・・・と登山あるいはクライミングする対象の山を決めてから出かけることが、ボクの中では長い間、当たり前のことだった。

しかし、バックパッキングとかワンダーフォーゲルを知るにつれ、登る対象よりも“山旅”そのものを楽しむという行為が素敵なことに思えてきた。しかし山岳部に所属している以上、登る山やルートも決めずに風まかせで出かけることなどありえなかったのだから仕方ない。

そこで手始めに実践したのが夏合宿を終えた後の、残りの夏休みほぼ一ヶ月を山旅に費やすことだった。ずっしりと重い背負子を背に向かったのは南アルプス。両親には「山に行ってくる」という一言と、漠然とした山旅に緊急性を考慮した2箇所のチェックポイントのみ。

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テーマ:登山 - ジャンル:趣味・実用

                                               
 
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