もりもりと体重が増えはじめたのは、外房に移住してしばらくしてからのことだった。
都会暮らしでは通勤、買い物、友人との待ち合わせ、会食、打ち合わせなどなど、二本の足と電車・バスで向かうのがあたりまえ。しかし田舎だとバスも一時間に一本だし、スーパーはじめ駅などがことごとく遠い。そんなわけで、どこに行くにも車に乗るようになってしまう。
結論から先に言えば、都会暮らしのほうがよく歩く、ということ。
そんなわけで、ボクも移住してから毎日車ばかり乗るような生活になってしまっていた。そんなある日、筑波のクライミングジムに久しぶりにでかけた。そこには“アキヨ”こと、ボルダリング系クライマーの野口啓代もスタッフとして在籍。彼女は以前、ここのキッズスクールに在籍し頭角を現した。
さて、高さ関東一を誇る壁を登り始めて異変に気づいた。少し前までらくらく登れていた難易度をキツく感じた。おかしいな、おかしいな、と思いながらロープに体重を預けるテンションを繰り返す。
久しぶりだからさ、という仲間の言葉も耳に入らず意気消沈の帰路。いつもは大笑いしているJ-Wave“GROOVE LINE”のピストン西沢と秀島史香の掛け合いに笑うこともなかった。2時間車を走らせ帰宅してシャワーを浴びる際に久しぶりに体重計に乗ってみてびっくり。体重が6キロも増えていたのだ。重いのも無理はない。
その日よりジョギングを始め、少しずつ体重が減り始めた矢先。呼吸を楽にしようと、ふとした思いつきで禁煙をしてみた。すると体重の減りがぴたりと止まってしまった。そのままほぼ一年間が経過した先月初旬。本番のクライミングで、その体重だと落ちても止められないよ、という仲間のジョークにむかっ腹が立った。

左は体重推移。右はカロリー一覧。どとらもiPhoneアプリ。ちくしょう、という思いで、体重を毎月のように岩場に通っていた頃に戻そうと、目標を69キロに設定。しかし筋トレは朝15分、夕方15分の一日30分程度のヌルさを維持。保持力とか持久力とかいったクライミングに有用な遅筋である赤色筋肉中心に鍛えることにした。
赤色筋肉は鍛えても太くならないので細く軽いまま。ムキムキになることなく身軽なままパワーアップできる。まさに山向きの筋肉。
その他、これまたヌルさ連発で、数日おきに片道4キロほどの海までの道を早足で散歩したり、ゆっくりとジョギングしたり。これに、カロリー計算を欠かさず行い、カロリー量をコントロール。カロリーはお金といっしょで、出るものより入るものを少なくすれば貯金が減るのと同様という当たり前の原理原則。食べるものがなく飢えているのに肥満で悩んでいる人がいたら、お目にかかりたいものだ。
さて、これをやり始めて約三週間が経過。
現在2.1キロ減った73.9キロ(身長178)。なんとか年内に69キロ達成したいのだけれど、登山に備えて体脂肪はある程度維持しなければならない。
体脂肪率が低いと低体温症にもなりやすいし遭難時の生存率もめちゃめちゃ低くなる。同じ状況で男女が遭難した場合、体脂肪率の高い女性のほうが生還する確率が高いとう話も聞いたことがある。
それに・・・冬山での寒さが数倍も身にしみます。仲間が平気で寝ているのに、ひとりで寒くて眠ることもできすに震えるなんてこともよくあることなので、それだけは何としても避けたいと思っています。冬山を考えると、行動力と耐寒力のバランスからはじき出した理想の体脂肪率ははたして何パーセントなのか。20%以上と10%台だと・・・たぶんダウンハガーで換算して、一番手ほど耐寒力は落ちるんでしょうね。
そういえばヒマラヤで最もパワフルで元気だった先輩は、わりとポチャッとした体型でした。
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